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"世界の野球"ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第34回「南アジア交流野球教室」

2017年11月29日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 去る11月11日に東京都板橋区の舟渡小学校で「南アジア交流野球教室2017」が開催された。「南アジア交流野球教室」は毎年この時期に東京でネパール野球ラリグラスの会が行っている子どもたちを対象とした野球教室で、今回で3回目となる。開催の目的としては、ネパール代表チームの主将イッソー・タパ氏やスリランカ出身の国際審判員であるスジーワ・ウィジャヤナーヤカ氏ら南アジア出身者が指導員となって野球教室を行うことで、参加した子どもたちが野球を楽しみながら国際感覚を身につけることにある。また、参加者が南アジアの国々に興味を持つ切っ掛けとなればとも思っている。

 当日は、ネパール人学校の生徒数名を含む約50名の子どもたちが参加した。一方のコーチ陣には前述の2名のほか、ゼロロクブルズで研修中のネパール代表選手やネパール野球ソフトボール協会の役員、ラリグラスの会のスタッフなども加わった。そのほか、ちょうど来日中であったパキスタン野球連盟の副会長も来場し、国際色豊かな野球教室となった。

 野球教室では、準備体操のあと、キャッチボールやボールを使ったゲームなどを行った。キャッチボールでは「キャッチボールは一人ではできない。相手のことを思いやって捕りやすいボールを投げることが大事」といった指導も行っていた。そのほか、スジーワ氏による審判の講習も行われた。参加した子どもたちにとって、こういった審判の練習はおそらく初めてであろう。みんな興味津々で練習に取り組んでいた。参加した子どもたちの中には野球経験者もいれば全くの初心者もいたが、今回は遊びの要素も多く取り入れた内容としたので、子どもたちは大はしゃぎでグラウンドを走り回ったりしていた。そして、最後には子どもたちもコーチ陣も一緒になってベースランニングのリレーを行い、大いに盛り上がった。

 ところで、この野球教室には早稲田大学の本間信治氏に大変ご尽力いただいている。閉会式で挨拶に立った本間氏はスリランカについて「第二次世界大戦後、日本が分割統治されそうになったとき、スリランカの大統領が『新たな憎しみを作るような決定には反対だ、日本を二つに分けてはならない』と演説し、日本は分割されずに済みました」との逸話を紹介し、「日本はスリランカに大恩があります」と述べた。また、ネパールについても、「東日本大震災では100カ国以上から応援の募金をいただきました。ネパールで大地震が起きたとき、舟渡小学校のPTAや皆さんですぐに募金活動をしました。みんな支え合っています」と自分たちが世界の人々と繋がっていることを説明した。

 ネパール野球ラリグラスの会の活動のスローガンは「野球から広がる笑顔の輪」である。今回の野球教室でもそれが実践できて、私たちとしても嬉しい限りである。今後もこういった活動を続け、野球を通じた国際交流を進めていきたい。

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