7月1日、「第45回 日米大学野球選手権大会」(7月8日から13日まで北海道、新潟、東京で5試合開催)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿の2日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。この日は、昨年に引き続き2004年アテネオリンピックで銅メダル獲得に貢献した高橋由伸氏による打撃指導も行われた。







この日もアップの後に行われたのはベースランニング。堀井哲也監督は「体のキレを作りたいことに加え、コンディションを見るために一番良い時の走りを見ておきたいということがあります」と意図を明かした。その後はキャッチボール、投内連係、シートノック、サインの確認が行われ、高橋氏が見守る中でフリー打撃が始まった。
1班目でさっそく渡部海(青山学院大)が高橋氏に質問をぶつけに行くなど、その後も選手たちが積極的に高橋氏のもとへ思考法や技術論を学びに向かった。高橋氏も「打撃は言葉よりも感覚のほうが大きいと思うので」と言葉だけでなく身振り手振りも交えて熱心に指導。また、MLB予備軍とも言えるアメリカ大学代表投手陣との対戦を控える選手たちに対して、「間合いが違うので、僕のタイミングの取り方を伝えました。フォームに合わせることも大事ですが、ポイントを掴めば、どんな投手が来ても同じなので、その合わせ方は伝えました」と、経験を惜しみなく伝えた。
桐蔭学園高の後輩でもある主将の松下歩叶(法政大)は去年も指導を受け「早くタイミングを取って早い段階で打てる準備をすることを試してみたところ、結果が出ました」と感謝。今年も「バットの出し方、ボールに対してのバットの面の向け方、当たってから強く振る感覚を教わりました」「点で打っているというかポイントが少なかったので、バットを投球のラインにできるだけ長く入れてみようということを教えてもらいました」と、高橋氏の叡智を存分に吸収。明日以降も積極的に試していくことを示唆した。







明日からはいよいよ実戦がスタートし、先発投手には伊藤樹(早稲田大)の起用を予定。7月2日に三菱重工East(13時開始予定)、3日に横浜DeNAベイスターズ二軍(14時開始予定)、4日に東京ヤクルトスワローズ二軍(12時半開始※この試合のみ明治神宮野球場で開催)と3連戦が控える。堀井監督は「仕上がりの状態や役割の見極め」をポイントに挙げており、日米大学野球3連覇に向けて、チームを熟成させる重要な3日間となりそうだ。
第45回 日米大学野球選手権大会
大会期間
2025年7月8日~7月13日
試合日程
7月8日(火)18:00 日本 - アメリカ
7月9日(水)18:00 アメリカ - 日本
7月11日(金)17:00 日本 - アメリカ
7月12日(土)12:00 アメリカ - 日本
7月13日(日)17:00 日本 - アメリカ
開催球場
エスコンフィールドHOKKAIDO
HARD OFF ECO スタジアム新潟
明治神宮野球場