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"世界の野球"【西アジアの野球ネパール編】〜野球を拡める課題と苦労〜

2016年2月9日

文・写真=色川冬馬

 現在、私はネパール野球ラリグラスの会との御縁で、ネパールにて野球の普及活動に携わっている。西アジア野球の勢力図は、前述の通りパキスタンが群を抜いた強さで西アジアをリードしており、イランとインドがそれに追随している状況に変わりはない。そして、その下に位置しているのがネパール、イラク、そしてアフガニスタンだと私は思っている。
 西アジア野球に関わって2年、私はイラン、パキスタン、そしてネパールへと足を運んだ。今回は「勝たなければならない」とか「アカデミックな教養を身につけてもらう」と言う結果を求められている訳ではない。前回、前々回の様に、私にとって大きなプレッシャーがない分、よりありのままにネパールの子ども達と野球を楽しんでいる。

 今回、私が関わっているのはネパール代表チームではなく、ジュニアからユース世代の子ども達である。野球を知らない子どもから、ラリグラスの会のイベントがきっかけで野球に夢中になっている若い選手達と共に汗を流している。ネパール野球は、ラリグラスの会との18年の歩みがあるが故、野球というスポーツを理解している関係者が多いと感じた。また、ネパールでも、西アジア地域特有の野球に類似したクリケットというスポーツが盛んな為、野球の普及または優秀な選手を発掘する可能性はあると思っている。

 しかしながら、野球は他のスポーツに比べてルールや道具が複雑で、日本人の英語力と現地人の英語力では、共通認識を持つことが難しい。さらに、この難しさに拍車をかけるのが環境である。特にアジア最貧国とも言われるネパールでは、体育の授業、そしてスポーツの為のグランドが裕福な地域を除いてはないのが現状である。現在、私たちが練習している場所も平らな場所はなく、野球特有のダイヤモンドの広さもない。また、絶対的な普及活動に必要なマンパワーも足りておらず、苦しい状況が続いている。

 今回初めてネパールを訪れたが、冒頭に触れた様に、日本人の地道な活動が実を結び、前へ進んでいると感じた。私は、西アジア地域も2020年のオリンピックムーブメントに併せて、変化を起こし続けていく事が必要だと睨んでいる。西アジア地域で活動する各国が、より協力体制を強固にし、一人でも多くの子ども達へ野球の魅力を伝え、まずは野球が現地の人々の新たな娯楽として、人生を豊かにするツールになって欲しいと願い活動を続けている。頑張れネパール野球!

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