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"世界の野球"ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第21回「ネパール代表チーム」

2017年1月10日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 前回の記事では、2月にパキスタンで開催される「第13回西アジア野球大会2017」に出場するネパール代表チームの選手選考について紹介したが、今回は、その代表チームに選ばれた選手について紹介したいと思う。

 選手は総勢19名。キャプテンはネパール野球ソフトボール協会からの指名も有り、ネパール野球の英雄、イッソー・タパ投手が務める。その他の選手はネパールの主要5チームから選ばれた。内訳は、武装警察7名、ネパール国軍6名、ポカラ・イエティーズ3名、バクタプル・ライジングスターズ1名、ゴルカクルー1名である。
 今回は武装警察とネパール国軍から多くの選手が代表入りした。武装警察はテロ等に対抗するための武装組織であり、ネパール国軍は軍隊である。両チームが野球を始めたのは数年前のことである。警察や軍隊といった組織の目的からして、彼らは日常的に肉体的な訓練を行う必要があるが、野球はその訓練の一環として始められた。開始当初は、野球に対する技術や知識も無かったことから、例えば、2011年に野球を始めた武装警察にはネパール野球発祥の地であるポカラの選手たちが指導に行くこともあった。訓練というと厳しい練習といった印象を与えるかも知れないが、決してそうではない。彼らは野球を楽しみながら急速に実力をつけ、今回、多くの選手が代表選手に選ばれるに至った。

 バクタプル・ライジングスターズから選ばれたのは、サグン・キチャジュ。彼については先般のNHK−BS1「世界はTokyoをめざす」で取り上げられたので、その姿をご覧になった方も多いと思う。また彼は、ラリグラスの会が2014年に実施した「日本・ネパール野球交流プログラム2014」で来日して以降実力をつけ、現在はバクタプル・ライジングスターズのキャプテンとして活躍している。今回の代表チームでは彼が最年少となるが、選考会では、ネパール代表の投手から本塁打を放っており、実力で代表入りを勝ち取った。

 ポカラ・イエティーズからはアニール・パリヤー、ラジェス・バスネット、スシル・パリヤーの3名が代表入りした。このうちアニール・パリヤーとラジェス・バスネットは過去2回の国際大会にも出場しており、アニール・パリヤーは4番打者を務めた。現在、2人はポカラで子どもたちの指導もしていて、代表チームのまとめ役となることも期待される。また、スシル・パリヤーは前述のサグン・キチャジュより2歳年上で、本年4月にラリグラスの会とネパール野球ソフトボール協会が共催した「ネパール復興支援野球大会」では最高殊勲選手に輝いている。

 これにゴルカクルーから選ばれた投手1名を加えた19名が2月の大会に臨む。今回の代表チームは選考会に参加した選手の数が過去の大会に比べて格段に多く、その中から選ばれた代表選手たちには大いに期待が持てる。今後、大会に向けて代表チームの強化合宿も行われる。彼らにはイスラマバードでその実力を思う存分発揮してもらいたい。

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