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"世界の野球"アジア選手権・日本人監督の挑戦「第27回 BFAアジア選手権 インドネシア代表 総評(前編)」

2015年9月28日

文・写真=野中寿人

 第27回BFAアジア選手権も終了し、インドネシアのジャカルタに戻ってまいりました。今回のアジア選手権大会の総評として前編、後編の2項に渡って記したいと思います。

 まず、前編として試合等の部分から述べてみます。大会の試合結果としては全敗で終わり、今後、インドネシア代表のアジアランキングがどう変動するのか?この部分に注目しています。2010年、2012年のアジアカップ不参戦というインドネシアアマチュア野球連盟の不正常な運営継体がどう反映されるのか。また、今回のアジア選手権大会でフィリピン代表が参戦を辞退したこと。そして、同じくパキスタン代表のユ二フォーム不完全準備による失格不戦敗の要素など。正式なアジアランキングの順位確定が非常に楽しみです。
 また、大会での試合については、日本代表、韓国代表、台湾代表の各選手の動きをインドネシアの選手たちがどこまで観洞察出来たのか?そして、そのことをどこまで、今回、国内の諸事情でインドネシアに残留させた代表チームの選手らに伝わるのか?全敗した中での拾うべき点は必ず持ち帰らなければ参戦した意味がありません。そして、中国代表とパキスタン代表との試合については、ベストなチーム編成で挑みたかったという一言に過ぎません。

 尚、今回のアジア選手権大会の前に開催された東アジアカップからの一連の中で判じることは、他国代表の若い同年代の選手とインドネシア代表の同年代の選手を比較した場合、明らかにインドネシア代表の選手に劣性が見られます。確かに、東アジアカップでは準優勝まで行きましたが、これもチーム内のシニア選手の力量による部分は隠せません。
 2010年から2014年までの期間における若手育成がなされていないことが鮮明になった2015年の東アジアカップとアジア選手権大会であったと強く感じています。確かに2011年には東南アジア競技大会が開催されており、その為の強化練習が1年弱という期間を設けて行われましたが、肝心の若手育成まで施されていなかったという、インドネシア代表の向上プログラミングの失敗が結果として大きく出ています。

 先の項でも述べましたが、2017年のフィリピン開催の東南アジア競技大会、2018年のインドネシア開催のアジア競技大会という国からの資金が投下される国際大会が初めて連続していく中、インドネシアは、代表チームは勿論ですが、国内全土への野球の改革と向上を施して行かねばなりません。この構想についてのプログラミングは別項にて記したいと思いますが、先の東アジアカップでの向上プログラミングの過ちの気づき、そして、今回のアジア選手権大会での向上プログラミングの失敗の確信といったものが、2015年のインドネシア代表とインドネシア野球であったと明確に国内へ示したと思います。これを戒めとし、2016年に向かって、ブレない進みをして行く、また、導いて行きたいと思います。 

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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