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"世界の野球"アジア選手権・日本人監督の挑戦「第27回BFAアジア選手権 パキスタン代表への挑戦」

2015年9月20日

文・写真=野中寿人

 第27回BFAアジア選手権の第1戦を迎えたインドネシア代表。今回のアジア選手権大会参戦の最大目的である西アジアカップ優勝国・パキスタン代表への挑戦。
 パキスタン代表の投手起用はあらかじめ読めていましたが、やはり、左投手対応に不得意なインドネシア代表です。何とか試合中盤までは付いていけましたが、ここまでが精いっぱい。パキスタン代表の前に完敗を喫し「無謀な挑戦」は「最悪な挑戦」で終焉。
 パキスタン代表への挑戦は無残な形で終わってしまいましたが、今回、アジア選手権大会に参加をしてくれたインドネシア代表の選手たちは、国内の緊急事態の中でもインドネシアの為に、私的事業を犠牲にして頑張ってくれたと思います。明日から1人、また1人と、仕事の休暇許可の関係でインドネシアへ帰国して行く選手もいます。また、このパキスタン戦で2名の選手が動けなくなるという状況にも陥ったインドネシア代表。「練習は嘘をつかない」まさしくその言葉通りです。
 国内の事情はあるにせよ、インドネシアアマチュア野球連盟は、今回のことを反省事項として、次回は万全な形で国際大会への参戦をしなくてはいけません。

 アマチュア野球連盟の話が出ましたので、パキスタンアマチュア野球連盟にも一言重要なことを言わせて頂きたいと思います。このインドネシア代表とパキスタン代表との試合開始前、本来、ビジター用のユニフォームの着用を義務つけられているパキスタン代表は、ビジター用の背番号の間違いや登録違いから、パキスタン代表はビジター用ではなく、ホーム用のユニフォームを着用して試合にのぞもうとしていました。この場合、当然のこととして国際大会の規約では、ホーム用のユニフォームで試合をすること自体、試合前の時点で「失格不戦敗」です。インドネシア代表としては正規のビジター用のユニフォーム着用以外では試合開始拒否の考えで進めていましたが、審判本部からの「審議は後にしますので取りあえず試合をして欲しい」との申し出により試合を行いました。
 大会規定を満たす物資用具の調達と当然その為の資金の調達、自国に物資用具が売って無ければ購入可能な他国から買い付けて国際大会参加の支度をするのは常識の話です。資金欠如や物資購入方法が困難などという理由は成り立ちません。アジア第2グループの“野球途上諸国”はどの国も大変な思いをして国際大会に参戦をして行くのです。これは完全に代表チームを統括するパキスタンアマチュア野球連盟の大失態です。
 パキスタン代表は実力もあり有能な選手も多く、今後も更なる野球向上が期待されます。しかし、この西アジアカップ優勝国としてのパキスタン野球連盟の立ち振る舞いは、東アジアカップ優勝国のフィリピン代表を始め、スリランカ代表、香港代表、タイ代表、シンガポール代表に対して、また、西アジアカップ参加の各国に対して大変失礼な話です。
 アジア第2グループの野球後進国だから許されることではなく、逆に野球向上を掲げる上で恥じるべきこととであり、自国の選手や首脳陣のことをもっと労わり、西アジアカップ優勝国として相応しい立ち振る舞いを望みたいものです。

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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