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"世界の野球"インドネシア野球「野球キャラバン スラウェシ島マカッサル編」

2017年10月5日

文・写真=野中寿人

 昨年、ジャカルタ、スラバヤ、バンドゥンというジャワ島の3都市で開催をし、今年度は、スマトラ島のパレンバンにて開催をした野球/突撃キャラバンですが、第5回目として、先の8月にスラウェシ島のマカッサルにて開催を致しました。
 今回のマカッサル開催から新しいプログラムとして、スピードガンを導入してコンテストを行い、基準をクリアするスピードを表記した者には、即、日本の野球団体へ渡航修行を提供する試みを開始しました。

 何かをきっかけとして現実の社会状況からランクアップしたいと願っている子供たちや青年たちに、どのようにして重く閉ざされている未来への道筋を提供していくか?そんな思いを、我々は、キャラバンの中に、沢山仕込んで行きたい。
「もしかしたら出来るかもしれない」
 子供たちや青年たちが挑戦心をもち、自ら夢と希望を掴める可能性の光を創って行く。今までの生活形態には無かった野球というスポーツで、もしかしたら子供たちや青年たちの未来を大きくすることが出来るかもしれない。子供たちや青年たちが当たり前に野球や他のスポーツが出来て、野球や他のスポーツによって、子供たちや青年たちが自身の夢を自由に描くことができる環境を構築して行く。野球が持ち合わせる人間的な教育が、少しでもインドネシアの社会問題である子供たちや青年たちの犯罪や麻薬の防止に役立つ場や手段として社会へ訴えて行く。

 上記、我々の趣旨をマカッサル市長のダニー氏が節に受け留め共鳴を示してくれ、マカッサルでの野球/突撃キャラバン開催時初夜、市長迎賓館にて面談会と晩餐会を開催して我々を招待して下さいました。
 また、グラウンドでの野球キャラバン、中学校訪問での野球キャラバン、歩行者天国と海岸公共広場での突撃キャラバンと、ダニー市長からのご配慮で、全終日、政府機関からSP(護衛隊)が我々のセキュリティーをしてくれ、加えて、南スラウェシ野球&ソフトボール連盟支部の、連盟幹部や関係者に対し、連日のキャラバンへの帯同命令を出し、円滑にキャラバンが遂行する様に段取りをしてくれたのでした。
 また、在マカッサル日本国領事事務所の宮川領事をも表敬訪問をさせて頂き、我々の活動内容の説明をさせて頂きました。

 今回のスラウェシ島のマカッサルは、古くからソフトボールが盛んに行われてきた地域であり、唯一、現副大統領が運営している中学校に野球チームがあるのみで、他は全てがソフトボールを行っています。ことソフトボールに関しては、多くの国内大会をはじめとし、アジアカップなどの国際大会の開催地でもあります。
「さぁ 野球をやろう~!」
 幼少の頃、我々がしていた、学校の校庭や中庭でのゴム球&手打ちの野球。そして、ゴム球&プラスチィクバット。最初はそれで良いんです。野球ごっこかもしれませんが、ソフトボールをしている幼年期の子供たちも、この野球ごっこから動作を覚えれば良いのです。野球ごっこは、1番大切な野球への入り口だと、我々は判断しています。

 あちらこちらの空き地で、子供たちが、ゴム球&手打ちの野球ごっこをしている。この様な状況を増やしたい。この野球ごっこから、バリ島では300人を超すクラブチームに発展した既成事実もあります。
 重ねて、野球というスポーツを、野球途上国でいかに広めて行くか?ただ単に広めるのではなく、広めるからには、最初から最大限に的を得た広め方をすることが重要。枝葉の派手さではなく、根元をしっかりとさせることです。

 インドネシアの体質として、基本的な部分より眼に映る部分を追う傾向があります。都市部に高層ビル群が立ち並ぶ中、インフラの整備を怠ってきたために、雨が降れば瞬く間に、あちらこちら大洪水と化してしまう。一事が万事、この様な体質から物事が成り立ってきている背景が強く、野球やソフトボールについても同様です。後からの補修や矯正は困難をきすものです。見せかけの繁栄では限界があり向上には至りません。

 我々が施行する野球/突撃キャラバンで出会う子供たちに、インドネシアの野球や他のスポーツ、そして、未来を担って行く子供たちに、根元がしっかりとしてなければ枝葉は脆い、ということを、この活動を通して伝授しています。

 もし、皆様方のご自宅に眠っているご使用にならない野球の用具や物資がありましたら、是非、野球途上国の子供たちへのご寄附をお願い致します。

 尚、第6回目のFU×BIC野球/突撃キャラバンは、11月中旬にジャワ島のジョグジャカルタで開催します。新規のプログラムとして子供たちとキャラバン隊が同じ宿舎で生活をし、日本の野球や文化、風習をビデオ等を使用しながら子供たちに伝えることを試みます。
 また、我々株式会社フュービック(Dr.ストレッチ)と当方インドネシア財団法人BICが、現在展開しているFU×BIC野球/突撃キャラバンとは別に、今年の11月には日本の東都準硬式野球連盟に所属する日本大学や中央大学、帝京大学、国士舘大学、他の大学が、東都準硬式野球/突撃キャラバンが開始されます。

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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