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"世界の野球"インドネシア野球「Fu×Bic野球キャラバン バンドゥン~前編~」

2016年6月15日

文・写真=野中寿人

 インドネシアで野球というスポーツが行われるようになってから今日まで、誰一人として国際レベルで通用する選手が誕生していません。その原因は明らかだと感じています。我々野球指導者と名の付く者は、間違った指導によって選手たちを犠牲にしてはいけません。しかし、ソフトボール先行による野球の歴史が折り重なるインドネシア国内の体質は、この確固たる事実を認めたがらない傾向が強いのも事実です。
 現状、国内トップレベルの選手たちは、この原因の改善に苦しんでいます。彼たちは既に、要因となる部分に気いているからです。一刻も早く、インドネシアの野球関係者は、この原因に正面から向き合って、対処していかなくてはいかない時期に来ています。
 “原因は何なのか?”そして、“どこをどう改善すれば良いのか?”その原因を噛み砕き、矯正改善へ導いて行くのが、この“野球キャラバン”になります。

 この野球キャラバンの主旨は、日本のDrストレッチ(株式会社フュービック)との提携により、いわゆる「要因」と思われる下記2点の重大な部分の解消へとつながる展開をインドネシア国内全土にて行うと同時に、野球というスポーツと通して、青少年へマナーや道徳観念を植え付けて行くという、今までに類を見ない、新しいプログラムになります。
 さて、「問題となる重大な2点」とは何かといいますと、「英米的な野球動作を“アジア的な野球動作に矯正”すること」と、「肩甲骨回りと股関節に重点に置いた正しいストレッチ術」になります。

 この野球キャラバンでの野球教室の対象年齢は、身体の癖や動作が、まだ固まっていない9歳から13歳を主年齢とし、その数年上の15歳までをオプションとしています。ストレッチに関しては、この年代と、その地域/州の代表チームや、全ての野球指導者を対象として実技と講習を施すものです。

 今回の、第1回野球キャラバンは、首都ジャカルタの隣州である西ジャワ州のバンドゥン市で開催しました。開催期間は5月21日と22日の2日間。このバンドゥン市は、国内でも古くから男女のソフトボールが行われて来た地域となります。クラブチームも多く存在し、創設50年以上のクラブが多いのが特徴です。
 このバンドゥン市を第1回目の野球キャラバンに選んだ理由は、前述のとおりソフトボール先行の地域がもたらしてきた問題点が浮き彫りになっているからです。まずソフトボール先行の地域へ野球動作やストレッチに関して認知してもらい、野球とソフトボールを切り離した形で共存共栄できる様に、改善を施していくことが先決だと考えたからです。(続く)

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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