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"世界の野球"インドネシア野球「第11回 BFA U-18アジア選手権 Vol.2」

2016年9月13日

文・写真=野中 寿人

 大会4日目と5日目に、各組下位2か国(4か国)で争う順位決定戦に臨んだU-18インドネシア代表チームは、まず、フィリピンと対戦。試合前から首脳陣、選手共に、チームとして歯車が合わない。結果は2-21の大敗。続くタイ戦でも、前日のフィリピン戦同様に、全てに歯車が噛み合わず2-11で敗北を喫し、U-18インドネシア代表チームは今大会全敗の結果で終わった。この結果、順位決定戦の各組下位2か国は、5位が香港、6位がフィリピン、7位がタイ、8位がインドネシアに決定。

 テクニカルアドバイザーとしてチームに帯同した自分の立場から、今大会では表立った指揮は全てインドネシア人の首脳陣に任せていました。これは、インドネシア人の首脳陣育成に関わる部分で、多くの失敗から経験を積ませ、知識と知恵を蓄積させたいという狙いを含んでいます。試合直前までの段取りは行うが、その先は入らない。役職による役割という見解から入ってはいけない領域なのです。無理でも現地首脳陣にやってもらわなくてはいけない。自分の役職からして首脳陣やチーム、そして、国やインドネシアアマチュア野球連盟へ間違った判断をもたらすことは出来ないのです。
 チームのミーティングでも選手たちの前では、士気向上についての話はするが、試合に関する戦略や細かい注意事項は一切しませんでした。その代り必要に応じて、首脳陣を呼んで、首脳陣としての注意事項を伝える。
 ただ、今回は正式に首脳陣のセレクションをせず、1つの州の選抜チームの首脳陣がU-18インドネシア代表チームの指揮を振るう結果となったことに大敗に関する大きな原因がありました。しかも、州の選抜トップのチームではなく、その下のU-18チームの首脳陣ということで、能力的に国際大会で指揮をとってもらうには非常に無理がありました。この事は、チーム編成時に既に分かっていたことでもあります。

 何事も経験と語ってしまえば、それまでなのかもしれないですが、その代償はあまりにも大きい。しかし、自分は、今回の惨めな結果はインドネシア野球界への大きな「薬」だと思っています。今回の首脳陣を含め、この大会参加の内容をどう捉え、どの様に進んで行くかが問題となります。そして、選手の編成と同様に、首脳陣の編成も、国やインドネシアアマチュア野球連盟にとって、大きな課題を残したと感じています。恥という「薬」を「良薬」に変えていかなくてはなりません。
 尚、セミファイナルラウンドの各組上位2か国の結果は、日本、チャイニーズ・タイペイがファイナルラウンドへ進出し、1-0という緊迫した試合内容で日本が優勝、準優勝はチャイニーズ・タイペイ。また、3位決定戦は韓国と中国で争い、韓国が3位、中国が4位という結果となり、第11回 BFA U-18 アジア選手権は、下記のような順位結果となりました。(続く)

「第11回 BFA U-18 アジア選手権」結果

優勝 日本
準優勝 チャイニーズ・タイペイ
3位 韓国
4位 中国
5位 香港
6位 フィリピン
7位 タイ
8位 インドネシア

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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