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"世界の野球"「社会人野球への挑戦」

2015年12月14日

文・写真=野中 寿人

 第19回目までの連載を通じて、ある程度読者の方々にもインドネシアの野球事情についてお分かり頂けたのではないかと思います。これらは(多少なりとも状況や内容は異なると思いますが)アジア野球途上国全体にも共通する事情だと考えます。

 そして、2015年を振り返ってみますと、3月末に日本の独立リーグへのトライアウトを決行し、5月には2大会振りに第11回 東アジアカップへ参戦。そして、9月には第27回 アジア選手権大会へ参戦させていただきました。また、代表チームの運営資金獲得の為に、2月からジャカルタの日系企業様への支援嘆願訪問を開始し、120社様の代表の方々とお会いをさせて頂きました。2014年からインドネシア代表ナショナルチームの再建を実行し、初年度の2015年としては充実した活動内容であったと思っています。これも一重に、皆様方からのご支援のお陰であると深く感謝をしております。

 さて、2016年のインドネシア野球向上発展の最初のプログラムとして、また本年度の締めくくりのプログラムとして、今月の12月20日から2日間、社会人野球チームへの入部セレクションを開催いたします。
 春先に行った日本の独立リーグへの挑戦についても同様ですが、野球というスポーツが人生の選択肢としてエントリーできるように、今回は日本の社会人野球チームである深谷建設株式会社様が運営されている、深谷組野球部様への入部セレクションをインドネシアのバリ島で開催いたします。

 このセレクションに参加するのは、日本で真剣に野球をしたい、また、仕事に就くことを希望する、インドネシア代表ナショナルチーム所属の選手たちです。セレクションには投手が3名、捕手が2名、野手が3名の、合計8名のレギュラー選手たちが挑戦します。また、セレクションの当日には、日本から、深谷建設株式会社の深谷社長様、深谷組野球部監督の佐藤様が、インドネシアのバリ島にご来訪されます。
 まだ、実力的には日本の社会人野球チームのレベルに満たないかもしれませんが、常にアクションを起こし挑戦をしなければ、何も前には進みません。仮に、1パーセントでも、数パーセントでも可能性があるならば、その可能性に向かって、何度も、何度も挑み続け「いつか必ず、突破する」という、強い気持ちと姿勢が大切だと、私も選手たちも思っています。

 以前、タイ代表ナショナルチームを牽引した白倉キャサダー投手が日本の社会人野球チームに所属をしていたことがありますが、日本の優秀な選手達と一緒に練習や試合をする中で、野球内外についての多くの事を「学び、吸収し、揉まれ」、加えて日本の優秀な指導者からの教えを受けて、自身の野球にとって「幅や深さを持つ事」結果につながりました。それこそが、アジア野球途上国の選手の成長にとって最も重要な要素であると思います。

 そして、アジア野球途上国の「野球 & 仕事(就職)」という「野球で生計が立てられる」選択肢が1つのプログラムとして施工される様、日本の社会人野球チームや、独立リーグなどの運営の方々にご協力を仰ぎながら、セレクションの機会を多く提供させてもらい、アジア野球途上国の選手育成を兼ねた野球向上における、サポート的な役割を、日本の社会人野球チームや、独立リーグなどにして頂ける体制が構築されますことに強い希望を抱いております。

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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