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"世界の野球"インドネシア野球「野球キャラバン スタート」

2016年5月6日

文・写真=野中寿人

 今回のテーマは、以前のコラムでもたびたび取り上げてきた「野球動作の矯正」そして身体パフォーマンスの向上性を考慮した「ストレッチ」についてです。
 インドネシア野球が抱えるこの問題点を解消すべく、インドネシア全土の地域を巡回して指導講習を行う「野球キャラバン」という、1つのプロジェクトが今年からスタートします。このプロジェクトは2018年のアジア競技大会に向けてというよりも、アジア競技大会を1つのきっかけとして、その後も継続して行うものです。

 この「野球キャラバン」の最大の特徴は、小学年の選手へ指導することです。身体行動上においてもまだ癖がついてなく、動作が固まっていない年齢を対象とし、インドネシア人の身体に適合した動作のバイオメカニズムを教えていきます。特にインドネシア人選手の最大の問題点となる投球と打撃における「肘」の使い方、そして、同じく、最大のパワーをボールに伝導する為の「腰(下半身)」と「壁形成」にも重点を置きます。
 このキャラバンにおいて何よりも大事に意識していることは、その野球動作を的確に行う為の基本となる「正しいストレッチ」を併用した指導をすること、また、インドネシア人の指導者への講習を行うこと、そして野球という競技が持ち含む「人間教育」及び「人生教育」と「楽しさ」を合わせて、子供たちに説くことです。

 インドネシア野球は、野球が活発に行われている中心地でさえ、各指導要素の詰めが甘いまま「見様見真似」で今日に至っている部分が多く、特に、地方の地域においては、情報の伝達が閉ざされてきたと感じます。
 従って、野球におけるハード面・ソフト面全般において、要領を得ていないと言えますし、逆に、それだけ未開拓な土壌だけに、大きな可能性を秘めていると言うこともできると思います。 地域ごと、その地のインドネシア人の身体構造に合った「野球動作」と「ストレッチ」の指導は、インドネシア野球の総体的な底上げへとつながるはずです。

 今回スタートする「野球キャラバン」は、日本で100店舗を運営展開されている「Dr.ストレッチ」と提携します。「Dr.ストレッチ」のシニアトレーナーの方々がインドネシアに渡航し、インドネシア全土を巡回して指導講習を行います。インドネシアに渡航する「Dr.ストレッチ」のシニアトレーナーの方々は、全員が高校や大学での野球経験者です。
 「野球キャラバン」の年間開催数は3回とし、今年度の第1回目として5月に西ジャワ州のバンドゥン市で開催します。第2回目は8月に東ジャワ州のスラバヤ市で、第3回目は11月にジャカルタ特別州のジャカルタ市で開催を予定しています。

 国内全土を巡回し、指導と講習を行うというこのプログラムは、インドネシアでは初めての試みであり、インドネシア以外のアジア“野球途上諸国”においても、今までに類を見ないものとなります。今回、インドネシアで展開する「野球キャラバン」を1つのモデルケースをとし、他のアジア野球途上諸国へも移行をすることが出来るのならば、野球という競技が、アジアをはじめとた世界各国に広まり、オリンピックの競技種目への復活においても1つの起爆剤となることが出来るのではないでしょうか・・・?

日本人監督の挑戦
著者プロフィール
野中 寿人(のなか かずと)
1961年6月6日生。日大三高野球部在学3年の夏に西東京代表にて全国高等学校野球選手権大会に出場。
その後、日本大学体育会硬式野球部へ進学。日本大学では1年の秋から体調を壊し2年間の休部をし、現役野球人生を終える。大学卒業後は、フィリピン、サイパンなどで仕事をし2001年にインドネシアのバリ島へ移住。2004年からバリ島の子供達に野球を教え始め2005年にリトルリーグを発足。2006年にはバリ州代表監督に就任、また、クラブチームを発足。2007年にはインドネシア代表ナショナルチームの監督に就任。2007年のSEAゲームスで銅メダル、2009年のアジアカップで優勝、同年のアジア選手権大会へ出場。その後、インドネシア代表ナショナルチームの監督を辞任し、地方州底上げの為に、東ジャワ州代表監督に就任。2011年のインドネシア国体予選で準優勝、2012年のインドネシア国体前哨戦で優勝、同年のインドネシア国体決勝大会で銅メダル。そして2014年からインドネシア代表ナショナルチームの監督に復帰をし、2015年の東アジアカップで準優勝。

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