8月16日、「第12回 BFA U15アジア選手権」(台湾・台南市で8月17日から23日)の開幕を翌日に控え、侍ジャパンU-15代表は大会会場となるTainan City's Asia-Pacific Main Stadiumで公式練習を行なった。







この日、割り当てられた1時間半の公式練習は、すべて守備にあてられた。その理由について井端弘和監督は「ほとんどの選手が内野天然芝の球場を経験していないので慣れさせることを大事にしました」「打撃はみんな良いものがあって状態が悪くないので、守備の方が勝敗を左右しそうだったので時間を費やしました」と理由を明かした。
また、直前合宿での東海大相模高、横浜隼人高との練習試合で連係に課題があったため、場面を想定したケースノックに多くの時間を割いた。
そのケースノックで中心となったのは、2023年に台南市で開催された「第7回 WBSC U-12 ワールドカップ」を井端監督とともに戦った捕手の駒勇佑(湖南ボーイズ)だ。「捕手がガラリと変わってチームを引っ張ってくれました」と練習後に称えたように、直前合宿以上の声と姿勢でチームを牽引。井端監督は「捕手はチームのみんなが見ているところ。そこが、どっしりとしてくれるとチームが引き締まるかなと思います」と、あらためて信頼を託した。






そして、迎えるアジア選手権初戦の香港戦(日本時間17日14時半開始予定)の先発には、最速142キロ右腕の三浦大我(新宿ボーイズ)を井端監督が指名。三浦は「びっくりしました」と正直な思いを明かしながらも、「初めての国際大会ですが、変わらずストレートで押していく投球をします」と持ち味を発揮することを誓った。
いよいよ2大会ぶりの王座奪還を目指す戦いが始まる。
監督・選手コメント
井端弘和監督
「(オープニングラウンド3試合に向けて)当然全勝を目指す中で、スーパーラウンドにみんなが良い状態で行けるようにしていきたいですね。ピッチャーも全員を投げさせて状態を見極められたらと思います。(初戦について)当然固くなると思いますが、代表経験者が4人もいるので、彼らがやってくれると思っています」
駒勇佑(湖南ボーイズ)
「練習試合初戦でユニホームを忘れてしまい、北川利之マネージャーにも”今からしか切り替えられない”と言ってもらい全力でやりました。グラウンド内はキャッチャーである自分が一番見えているので、自分が引っ張ろうと意識して声をかけました。(侍ジャパンU-12代表に続いて2回目の国際大会)前回はU-12W杯で4位に終わってしまったので、今回は全勝で金メダルを取って帰りたいです。(個人としては)前は優勝できずにMVPを取れなかったので、今回は優勝してMVP を取って帰りたいです」
丹羽裕聖(愛知尾州ボーイズ)
「駒を中心に的確に響く声が出ていたので良かったと思います。駒の違いは全員が感じたと思います。国内の直前合宿とは違う声の大きさでした。自分としては国内の直前合宿では良い結果が出なかったので、気持ちを新たにして基本に立ち返ってやっていきたいです。昨年に引き続き初戦を大事にして、今年も金メダルを持って帰りたいです。(個人としては)首位打者を目指しています。国内の直前合宿では全然ダメだったので、明日の初打席からしっかりやっていきたいです」