12月7日、「NXグループ×侍ジャパン野球教室」が埼玉県さいたま市浦和区のNIPPON EXPRESS浦和ボールパークで行われた。
晴天の野球日和のもと、野球未経験者も含む約100人の少年少女が集まった。講師として侍ジャパントップチームの井端弘和監督、金子誠ヘッドコーチ、梵英心内野守備・走塁コーチに加え、今夏の都市対抗野球にも出場した日本通運野球部の選手、スタッフも参加した。

このイベントは、侍ジャパンのダイヤモンドパートナーであるNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社が主催となり、「侍ジャパンダイヤモンドパートナーとしての地域貢献」を開催趣旨に掲げ、今回で7回目の開催となった。NXグループの企業メッセージでもある「We Find the Way」のもと、チャレンジする重要性と心構えを伝えることをテーマに行われた。
開会式では井端監督らが姿を現すと、子供たちだけでなく引率の保護者からも歓声が上がり、井端監督は「(講師陣は)たくさんの引き出しを持っています。分からないことがあったら積極的に聞いてください」と呼びかけた。
野球教室では参加者を4つのグループに分け、守備、打撃、キャッチボール、トレーニングの4部門をローテーションしながら約2時間体を動かした。日本通運野球部の選手が中心となって練習を進行し、侍ジャパンの監督、コーチがアドバイスをしながら進められた。
守備は井端監督が担当し、ゴロ捕球の基本動作を練習。「グローブを開いて捕りに行くというより、グローブにボールを入れる意識で」とのアドバイスのもと子供たちは無我夢中で白球を追いかけた。また野球未経験者にも丁寧に教え、一生懸命プレーする子供たちの姿に満面の笑みもみせた。最後のグループでは自らバットを握ってノックを打ち、参加した子供たちも大きな声を出して応えていた。
バッティングを担当した金子コーチは「バットを振ったあとに体が流れないこと」、「センター返しをすること」の2つをテーマに掲げ、ティースタンドを使った練習では身振り手振りで熱心な指導で上達へ導いた。キャッチボールを担当した梵コーチも、自らボールを握って手本をみせ、一人ひとりを親身になって教えた。

その後は講師陣によるトークショーが開かれ子供時代のことを聞かれると、「野球でも釣りでもどうやったら上手くいくかを考えながらやっていました」(金子ヘッドコーチ)、「先輩を見て、あの人より上手になりたい、追い越したいという気持ちだけで野球をやっていました」(梵コーチ)、「途中で投げ出すことだけは一切しないようにと思っていました」(井端監督)とコメント。
また、日本通運野球部から参加した強打の外野手・北川利生選手は「ホームランバッターに憧れてプレーしていました」と話し、今年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから5位指名を受けた最速155キロ右腕の冨士隼斗投手は「子供の頃は身長が小さかったのでまずは体を大きくすることが大事だと思います」と振り返った。
そして豪華景品をかけたじゃんけん大会はこの日1番の盛り上がりをみせた。講師陣のサイン入りバットやユニホームなどを前に、子供たちだけでなく、参加した保護者も一喜一憂し幕を閉じた。
イベントを終えて井端監督は「野球が初めての子もいた中で、野球の楽しさを伝えることができたのは良かったです」と振り返り、参加した子供たちには「これからいろいろな選択をする機会があると思うが、一度やると決めたことは途中で投げ出さず、最後までやり通してほしいです」とエールを送った。このような普及活動を行うことに関しては、「野球人口が減っていることは分かっているので、少しでも野球界の底上げができるように地道な活動をやっていきたいです」と思いを語った。
そして最後に連覇のかかる2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™に向けて「いい結果を出して野球界を盛り上げられたらいいなと思います」と締めくくった。
























