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U-18対戦国紹介/日本と繋がり深いチャイニーズ・タイペイは強力投手陣で挑む

2017年8月26日

 2015年に公開された野球映画『KANO』を見た人は多いだろう。日清戦争後、日本の植民地となったこの島には、日本人によって野球が浸透していった。この映画の主人公となった嘉義農林高校は1931年夏の甲子園で下馬評を覆す快進撃を演じ、準優勝を果たしている。それ以来、「高校野球」は現在至るまで、この島で連綿と歴史を紡いでいる。

 日本の影響が強いということもあり、ここではU-18世代の野球の舞台は高校の部活が中心となる。台湾学生運動リーグと代表チームを組織する中華棒球協会という2つの統括団体の下、200校ほどが活動している。ただしこの数字は、軟式硬式を合わせた数で、学生運動リーグの場合、軟式、硬式の区分の上に、さらに硬式野球は金属バット使用と木製バット使用という2つのカテゴリーが存在する。木製バットを使用する「エリート校」は、私学を中心として40~60校が存在し、行政や企業からスポンサー支援を受け、専業のコーチングスタッフを雇い入れて選手の育成に当たっている。今回の代表メンバーもこのカテゴリーの選手が中心となるであろう。

 また、2013年からは、「台湾版甲子園」とでも言うべき「黒豹旗全国高中棒球大会」が始まっている。こちらは、軟式チームは参加しないものの、硬式チームは、金属、木製の使用バットは問わず参加でき、昨年大会は190校がエントリーした。ちなみに試合では、各チームは普段使用しているバットを使うのだが、このバットの違いは、台湾高校野球がそもそも投高打低であること、また木製バット使用校は、そもそも強豪校なので、あまり試合展開に影響は与えていないという。

 かつてはリトルリーグの強豪として名を馳せ、トップレベルでも1992年のバルセロナ五輪での銀メダルなど国際大会の舞台でも存在感を示していたチャイニーズ・タイペイだが、ここ10年ほどは低迷を続けている。その背景として、高校野球の統括団体が2つあるのと同様、トップレベルにおいても、中華棒球協会とプロリーグ・中華職棒の足並みが揃わずこの春のWBC代表チームに一部チームからプロが参加しなかったなど、諸団体の対立により、「挙国一致体制」がとれていないことが挙げられるだろう。また、林威助(元阪神・中信兄弟)、陽岱鋼(巨人)に代表されるように、U-18時代から国外に出るトップ選手が多いのも課題だ。

 過去の、前身のAAA世界野球選手権大会を含め、1983年と2010年の2度、チャイニーズ・タイペイ代表は金メダルに輝いている。昨年の「第11回 BFA U-18アジア選手権」では、侍ジャパンU-18代表相手に敗れはしたものの、0対1と互角の勝負を演じた。前述のように打力が弱点となるであろうが、得点機をしっかりものにし、ディフェンス陣が守り抜けば、メダルも期待できる。

 今大会注目の選手として名を挙げるならば、まずエース右腕の林鋅杰(穀保家商)は外せない。189センチの長身から投げ下ろすMAX149キロ速球は侍ジャパンの大きな壁になるに違いない。また、林と両輪となるであろう「台湾のリュ・ヒョンジン」の異名をもつ左腕の王志庭(興大附農)にも注目だ。制球に課題があるが、メジャー5、6球団がマークしているとの情報もある。この他、台湾リーグのラミゴ・モンキーズからドラフト4指名を受けた「二刀流」の萬昭清(穀保家商)や新球団富邦ガーディアンズから同じく中信兄弟から3位指名を受けた陳柏豪(西苑中学)ら台湾プロ組の投手陣も侍ジャパンを苦しめそうだ。名門穀保家商で1年から四番を務めるパワーヒッター邱志恆が打線の中心に座るものの、打撃陣は少々小粒。この点は、昨シーズン日本の独立リーグ・徳島インディゴソックスでプレーした張泰山を客員打撃コーチとして招聘し、底上げを図っている。

第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ

大会概要 出場選手 放送予定

大会期間

2017年9月1日~9月11日

オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

開催地

カナダ サンダー・ベイ

参加国

グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア

グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ

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