3月8日、『2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ』で、侍ジャパンは3戦目でオーストラリアと対戦した。小刻みな継投や堅守に苦しめられたが、終盤に逆転し4対3で勝利。3連勝でプールC首位での準々決勝進出を決めた。

この日の第1試合でチャイニーズ・タイペイが韓国に勝利したため、試合前に準々決勝進出が決まった侍ジャパン。それでも井端弘和監督は「まずはオーストラリア戦、チェコ戦と良い試合をしてアメリカに向かいたいです」とし「チーム力を上げるためにも大きな試合」と位置付けた。 また、天皇、皇后両陛下と長女愛子さまが観戦される「天覧試合」であることについても問われると「本当にありがたいことです。最後まで気を引き締めて日本らしい野球をしたいです」と語った。
そんな中始まった試合は侍ジャパンの先発・菅野智之(ロッキーズ)が1回、3回、4回と走者を出しながらも、要所を締めて4回4安打無失点に抑えた。巨人の選手・コーチ時代に菅野とともに戦った井端弘和監督は「初回からあんなに声を出して投げる菅野投手は初めて見たので、気持ちが入っていてすごく頼もしく見えました」と称えた。
打線はオーストラリアの先発コナー・マクドナルドの前に3回まで得点を奪えずにいたが、4回裏に代わったワーウィック・ソーポルドから岡本和真(ブルージェイズ)の四球と牧秀悟(DeNA)の安打、若月健矢(オリックス)の四球で2死ながら満塁のチャンスを作ると、打席には大谷翔平(ドジャース)。ここでオーストラリアは左腕のブレイク・タウンゼントを投入した。 大谷は2回のチャンスでは凡退しており、絶好の雪辱の機会に思えた。だが、オーストラリアの捕手ロビー・パーキンスによるピックオフプレーの二塁牽制で牧が刺され、先制の機会を逸した。

こうしてなかなか得点を奪えずにいると6回表、前の回から登板していた隅田知一郎(西武)が1死からアーロン・ホワイトフィールドにこの試合3安打目となる一塁線を破る二塁打を打たれる。続く打者の際にホワイトフィールドは意表を突く三盗を敢行。これに対し捕手の若月の送球が逸れて、ホワイトフィールドに生還を許し先制点を献上した。
6回裏にも2死一、二塁のチャンスで得点できず。それでも嫌な流れをひと振りで払拭したのが、絶好調の4番・吉田正尚(レッドソックス)だ。 7回裏、2死一塁の場面でジョン・ケネディのインコース低めのスライダーを鮮やかに振り抜くと、打球は右中間スタンドに飛び込む逆転2ラン。スタンドもベンチも大熱狂に導く一発で逆転に成功した。
8回は、韓国戦で三者連続三振を奪った種市篤暉(ロッテ)がこの日も150キロ台のストレートと140キロ台のスプリットで圧倒。三者凡退に抑えると、その裏に周東佑京(ソフトバンク)の盗塁などでプレッシャーをかけ、代打の佐藤輝明(阪神)がレフト線への二塁打を放って追加点。さらに鈴木誠也(カブス)が押し出し四球を選んでダメ押し。 最終回は大勢(巨人)がアレックス・ホールとリクソン・ウィングローブにソロ本塁打を浴びたが、後続を抑えて試合を締めた。
9日は試合のない休養日となり、10日19時から東京ドームでチェコと1次ラウンド最終戦を戦う。
監督・選手コメント
井端弘和監督
「オーストラリアの投手陣が良く、打ちあぐねましたが、なんか逆転できて良かったです。吉田選手は日本に来てからずっとすごく好調ですし、ここという時に決めてくれてさすがだと思いました。(天覧試合について)勝たないといけない、良い試合を見せたいという気持ちでしたので、なんとか勝てたということに喜びを感じましたし、選手たちも喜んでいると思います」
吉田正尚(レッドソックス)
「(逆転2ラン)重苦しい雰囲気でしたので良かったです。タフな投手が続いていたので、なんとか自分のベストスイングをしようと思いました。勝てたことが一番です。今日は素晴らしい日で、絶対に勝たないといけない試合だと思っていました。みんなで掴んだ勝利。これからも一戦必勝で、みんなで力を合わせて戦っていきます」
菅野智之(ロッキーズ)
「捕手やスコアラーの方との組み立て通りに試合を運ぶことができました。(逆転劇について)このチームのすごいところは、悲壮感が無く、みんなが前向きなところ。そういう雰囲気がこのような状況を作っていると思います。一人ひとりが役割を認識して全うしているからこそだと思います。(天覧試合について)特別な思いもあり緊張感や独特の雰囲気もありましたが、投げられる喜びの方が強く、良い試合を見ていただきたいなと思いました」
2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™
試合日程
2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ 強化試合
2026年3月2日(月)19:00 オリックス・バファローズ 4 - 3 日本
2026年3月3日(火)19:00 阪神タイガース 4 - 5 日本
2026 ワールドベースボールクラシック™ 東京プール presented by ディップ 1次ラウンド
2026年3月6日(金)19:00 チャイニーズ・タイペイ 0 - 13 日本
2026年3月7日(土)19:00 日本 8 - 6 韓国
2026年3月8日(日)19:00 日本 4 - 3 オーストラリア
2026年3月10日(火)19:00 日本 - チェコ
準々決勝ラウンド
2026年3月14日(土)、15日(日)
準決勝
2026年3月16日(月)、17日(火)
決勝
2026年3月18日(水)
開催球場
ヒラム・ビソーン・スタジアム、ダイキン・パーク、東京ドーム、ローンデポ・パーク
強化試合:京セラドーム大阪、ひなたサンマリンスタジアム宮崎、SOKKENスタジアム
出場チーム
プールA
プエルトリコ、キューバ、カナダ、パナマ、コロンビア
プールB
アメリカ、メキシコ、イタリア、イギリス、ブラジル
プールC
日本、オーストラリア、韓国、チェコ、チャイニーズ・タイペイ
プールD
ベネズエラ、ドミニカ共和国、オランダ、イスラエル、ニカラグア
ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋
試合日程
2026年2月27日(金)19:00 侍ジャパン 5 - 3 中日ドラゴンズ
2026年2月28日(土)19:00 中日ドラゴンズ 3 - 7 侍ジャパン
開催球場
バンテリンドーム ナゴヤ
出場チーム
侍ジャパン、中日ドラゴンズ



























