2026年6月6日、「第10回 WBSC女子野球ワールドカップ・グループステージB」(台湾・台南市で8月23日から27日)に向けた侍ジャパン女子代表選考合宿の2日目が東京都の国士舘大町田キャンパスで行われた。
前日に集合し侍ジャパン野球健康診断(※)などを行った選手たち。2日目は朝から練習を行い、打撃練習やシートノックの後には8イニング制の紅白戦が2試合行われた。
※肩や肘などの故障に悩む選手が多数いる現状を踏まえ、NPBエンタープライズがアマチュア野球の代表組織である一般財団法人全日本野球協会(BFJ)に協賛し、日本代表の各世代の合宿などで実施されている。

2024年の「第9回WBSC女子野球ワールドカップ ファイナルステージ」を終えて、代表を支えてきた多くの選手が引退した。世代交代が進む中、中島梨紗監督が「いろんな選手にチャンスがあって、まったく新しいチームを作るつもりで準備してきました」という選考合宿。代表未経験者も経験者もそれぞれが持ち味をアピールした。
特にこの日目立ったのは野手陣。紅白戦合計32回の攻撃機会で30点が入った。
4打数4安打を放ち、捕手としても盗塁刺を2個記録した岡田梨花(IPU・環太平洋大)は初の代表入りを狙う選手。昨年、大学生で構成された侍ジャパン女子代表入りを逃し、「絶対に代表に入ると取り組んできました」と悔しさをバネにしてきた。また、大学附属の整骨院の先生に教えてもらっているコンディショニングで最善の準備もできているという。捕手も激戦区の1つだが、強肩強打でさっそく猛アピールを見せた。

代表経験者組も貫禄を見せた。一昨年に引退し、昨年は指導者に専念していたものの、今年から現役復帰した只埜榛奈(東海NEXUS)はレフトフェンスを超える本塁打を放った。「1年間のブランクがある中で今回呼んでいただいたので、これまでの代表で教えていただいたこと、学んだことを伝えたいと思っています」と自覚も十分だ。
また、三塁打2本を含む3打数3安打を記録した星川あかり(阪神タイガース Women)も「世界のレベルも上がっていることも前回感じたので、それを伝えつつ若い選手にはのびのびやれるようにフォローしていきたいです」と、広い視野を持って話した。

さらに、アジアカップやワールドカップのグループラウンド(ともに2023年に開催)では代表入りしていたものの、ファイナルステージでは落選となってしまった小島也弥(九州ハニーズ)も3安打と存在感を発揮。「これまでの先輩方が作ってくれていたやりやすい環境を自分が作れるようにと思っています」と話すとともに、「もう1回ワールドカップに行ってやるという気持ちを持って自チームで2年間練習してきたので、そのすべてをこの合宿で出したいです」と意気込んだ。
選手たちのアピールが続く白熱の選考合宿は最終日となる7日も、紅白戦が行われる予定となっている。
監督・選手コメント
中島梨紗監督
「国際大会で経験したことや目指して頑張ってきた思いをプレーや準備、ベンチワークで表現してくれたらと思っています。1球に対する集中力や執念が見えた選手もいましたし、言動や表情も見られて良かったです。(世代交代が進み)次は私たちがという思いを持った選手たちが新しい文化を作ってもらって、繋いでいってくれたらと思います。(現役復帰した只埜について)覚悟を持って帰ってきたと思いますし、人の何倍も努力する選手なので信頼しています」
只埜榛奈(東海NEXUS)
「(レフトへの本塁打)思いきって自分らしい打撃をしようと、ファーストストライクを強く振りに行くことだけを考えていました。守備での送球、打撃は長打もあるのが強みなので、どんどん出していけたらと思っています。(現役引退していた昨年に)1年間指導者をしたことで、指導者が求めていることなど視野が広がりました」


























