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大学日本代表候補 オープン戦2試合実施 1勝1敗も各選手が投打でアピール!

2015年3月18日

 今年7月に韓国・光州で開催される「第28回ユニバーシアード競技大会」の代表選手を決める選考合宿が、バッティングパレス相石スタジアムひらつかにて17日から始まった。合宿2日目の18日。代表選考を決めるための重要なオープン戦2試合が行われた。

 1試合目は、慶應義塾大と対戦。まず2回裏、大学日本代表候補は一死から6番吉川尚輝(中京学院大)が右前安打で出塁すると、7番大城滉二(立教大)の左前安打で無死一、二塁のチャンスを作る。吉川が相手バッテリーの隙をついて、見事な三盗。大城も、二盗を決め、無死ニ、三塁から8番坂本誠志郎(明治大)の内野ゴロで1点を先制した大学日本代表候補。さらに、相手投手のボークで2対0とリードを広げたところで、二死一塁から1番高山 俊(明治大)が左中間を破る適時二塁打を放ち、3点を先制する。

 投手陣は、先発の石田光宏(関西大)がランナーを出しながらも要所を締め、2回4奪三振。また、5回表から登板した高橋 礼(専修大)も素晴らしい投球を見せた。右下手投げから135キロ前後の速球を投げ、立ち上がりに二者連続三振を奪うと、2回をパーフェクトに抑え、首脳陣にアピール。善波代表監督は、「国際大会に貴重なアンダスローですし、高低もしっかりと使えていたのが良かったです」とコメント。

 しかし7回表、4番手・井手 亮太郎(九州産業大)が登板したが、失策絡みで逆転を許し、3対4へ。なおも一死一、三塁のピンチ。さらに、慶應義塾大の5番齋藤大輝の中前打など一挙5点を失い、3対7と大きく点差を広げられる。それでも、大学日本代表候補は7回裏に、畔上 翔(法政大)、8回裏には北村祥治(亜細亜大)に適時打が出て、追い上げをみせる。9回裏には、吉川がこの日3本目となるを安打を放ち、1点差に迫ったが、6対7で惜敗。

 続く、JX-ENEOSとの第2試合は、特別ルールにより試合が12回まで行われた。2回裏、大学日本代表候補は、2点を先制されるが、3回表に二死満塁で3番吉田正尚(青山学院大)がライト線への二塁打で同点に追いつく。さらに、横尾俊建(慶應義塾大)の中前適時打で逆転に成功。さらに、その後も、谷田成吾(慶應義塾大)にソロ本塁打が生まれるなど、6対2。6回裏に2点を追い上げられたが、7回表には高山の適時打で7対4と点差を広げることに成功。7回裏、濵口遥大(神奈川大)が2失点を喫し、7対6の1点差まで迫られるが、同点にはさせなかった。

 9回裏からは、マウンドには、今年のドラフト候補に上がる上原健太(明治大)が上がる。10回裏には最速154キロ右腕・田中正義(創価大)。11回裏には昨年の全日本大学野球選手権優勝に貢献し、最優秀投手賞を獲得した吉田侑樹(東海大)が登板。12回裏にも昨秋の明治神宮大会優優勝投手の今永昇太(駒澤大)が登板と、実績十分の投手がそれぞれ1回を投げて無失点に抑えるなど順調な仕上がりを見せ、7対6で大学日本代表候補が勝利した。

 試合を終えて、善波達也監督は、「投手は『落ちる球』がテーマだと伝えましたが、それぞれが落ちる球を自分の持ち球にしようと取り組んでいる様子が見えました。また、野手は複数ポジションにしっかりと適応しようとしている姿が見られ、昨年の11月末の松山合宿から3か月経って、成長していると思います」と語った。

 投手、野手ともに首脳陣へ大きくアピールできた選手が多く、また首脳陣が提示するテーマにしっかりと取り組んできたという姿勢も見せることが出来たようだ。選考合宿最終日となる明日は、通常練習を行い、選考合宿はこれで終了となる。

 迎える3月31日の選考会議では、選考合宿に参加した31名から22名まで絞り込まれる。果たして、どの選手が選出されるのか、大学代表選考発表に注目が高まる。

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