8月25日、雨天により開幕が遅れていた「ラグザス presents WBSC女子野球ワールドカップ台南グループ2026」(8月27日まで、台湾・台南市)がついに開幕。大会8連覇を目指す侍ジャパン女子代表はフィリピンと対戦し、3対0で白星発進となった(度重なる雨天中止に伴い、大会全試合が5イニング制での開催となった)。

この日は当初、日本時間12時半からフィリピン、日本時間15時からイギリスとのダブルヘッダーが予定されていたが、朝から雨が降り続けてホテル待機に。一度はこの日の試合が無いことが大会側から伝えられたが、夜になって雨が止み、現地時間18時前に急遽、21時半(日本時間22時半)からフィリピン戦が行われることが決まった。
そして前の試合の進行が遅れた関係で試合開始は現地時間22時となった。
そんな難しい調整が強いられる中で光ったのは開幕投手を任された清水美佑(読売ジャイアンツ)だ。「(試合開催が決まるまで)ドタバタでしたが、私のピッチングで浮き足立っているところも抑えられたらと思ったので良かったです」と振り返ったように、初回から三者連続三振を奪うと、3回2死まで8者連続三振。フィリピン打線は試合前練習で隣り合っていたため「ストレートで押せるとキャッチャーとも話していたので、計画通りに投げることができました」と投手リーダーらしい広い視野を持って分析。力強いストレートを軸に押していき、3回を投げて1人の出塁も許さなかった。
打線も清水のテンポ良い投球に導かれるように、初回は安達瑠(九州ハニーズ)がバント安打、盗塁、相手投手の暴投で三塁に進むと、小島也弥(九州ハニーズ)のセカンドゴロの間に生還し先制。2回は吉井温愛(エイジェック)の内野安打と東ここあ(読売ジャイアンツ)の二塁打で作ったチャンスで安達がスクイズを決めて追加点を挙げた。
だが1点ずつの加点で、会心の当たりは少なく、クリーンヒットはあまり出ていない状況ではあった。それを3回裏に打破したのは只埜榛奈(東海NEXUS)だ。共同主将をともに務める英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)がセンターへ二塁打を放つと、吉井の送りバントで英は三塁へ。このチャンスに、只埜が右中間を痛烈に破るタイムリー二塁打を放ってダメ押し。前回大会も経験し「あんまり嫌な焦りや無駄な考えが無く打てました」と、落ち着いた思考で振り抜いた。
また、あらためてW杯の舞台に立ち「中島監督からも(国内での試合より)ストライクゾーンがボール1、2個分広いとは言われているので、振りに行くことで掴めるものなのかなと思います」と、自身も含めたチーム全体の課題を語った。

投手陣では、4回にこの日24歳の誕生日を迎えた竹村理(エイジェック)も三者凡退に抑える好投。5回は泰美勝(ZENKO BEAMS)がマウンドへ。しかし、ここで球場内の照明設備が故障。試合成立となる4回は終了していたため、そのまま打ち切りとなった。
試合を終え、中島梨紗監督は「清水が素晴らしい投球を立ち上がりから3回までしてくれて、安心して見ていられました」と称賛。只埜についても「さすがでした。ああいうところで仕事するのがベテランの力だなって思いました」と感心した。
クリーンヒットが少なかったことについては「初見の投手を打ちあぐねることはよくあること」とし、「フライを上げずに低い打球で間を抜いていくことが大切になってくると思います」と課題を挙げた。一方で相手の好守が複数あったことに加え、「バットは振れているので気にしなくていいと思います」と語った。
試合後ホテルに戻ったのは24時頃ではあったが、26日はダブルヘッダー。日本時間13時からはイギリスと対戦し予告先発が小原美南(サンブレイズ)、17時からはベネズエラと対戦し予告先発が柏﨑咲和(読売ジャイアンツ)と発表されている。特にベネズエラは、このグループラウンド最大の難敵とも言え、タフな日程が続いていく。
選手コメント
竹村理(エイジェック)
「(1回無安打1奪三振)初の国際大会で緊張しましたが、ぼちぼちって感じですね。変化球は良かったのですが、マウンドに慣れなくて、ストレートのコントロールがそんなに良くありませんでした。マウンドは粘土質が強くて濡れていて、スパイクの刃が刺さりにくくて難しかったですね。(25日が24歳の誕生日)みんなにおめでとうと言ってもらえて嬉しかったです」
ラグザス presents WBSC女子野球ワールドカップ台南グループ2026
大会期間
2026年8月23日~8月27日
8月23日(日)15:30 日本 (中止) フィリピン
8月24日(月)18:00 日本 (中止) フィリピン
8月25日(火)15:00 イギリス (中止) 日本
8月25日(火)22:30 日本 3 - 0 フィリピン
8月26日(水)13:00 イギリス - 日本
8月26日(水)17:00 日本 - ベネズエラ
8月27日(木)日本 - チャイニーズ・タイペイ
8月27日(木)キューバ - 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台南)
出場する国と地域
日本、ベネズエラ、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、イギリス、フィリピン
























