8月15日、「第12回 BFA U12アジア選手権」(中国・杭州市)の決勝戦が行われ、全勝で勝ち上がった侍ジャパンU-12代表は、大会2連覇中のチャイニーズ・タイペイと対戦。3対0の完封リレーで勝利を収め、2016年の第9回大会以来3大会ぶり2回目の優勝を果たした。

「団結力で勝とう」と言い続けてきた桑田真澄監督の言葉を体現した戦いぶりを、選手たちが大舞台で見せた。
先発を任された石井裕翔と陸翔(都賀の台レッドウィングス)の双子バッテリーは四球と味方の失策で無死一、二塁のピンチを招く。だが、セカンドフライに抑えて1死。続く打者に四球を出して満塁とするが、ファーストフライに抑えると、相手三塁走者がアウトカウントを間違えて飛び出しておりピンチを脱出した。
2回と3回もピンチを招くが先制を許さずに粘ると、3回裏に先頭の古垣佑規(紀見少年スポーツクラブ)がセンターオーバーの二塁打を放って出塁。すると、四死球もあって無死満塁のチャンスを作る。ここでこの日5番に昇格した主将の伊藤龍成(ASAI KIDS☆UNITED)が痛烈な当たりを放つと、相手の失策を誘って2者が生還し先制に成功。なおも続くチャンスは伊藤のアウトカウントの間違いもあって追加点は奪えなかったが、全員が伊藤を励ました。
石井裕翔は4回以降、さらにエンジンを加速させたかのように4回・5回と1人の走者も許さず2三振ずつを奪って反撃を許さない。すると5回裏、古垣の俊足が相手の悪送球を誘って一気に三塁まで進むと、初回に失策を喫した堤三蔵(東海ライダース)がセンター前にタイムリーを放ちダメ押し。
最終6回は上間雄喜(那覇前島ゼブラ)が1安打を許しながらも、最後の打者を見逃し三振に抑えて試合終了。上間と石井陸翔を中心に歓喜の輪ができ、喜びを爆発させた。桑田監督は「胴上げよりも全員とハグしたい」と言い、選手たち一人ひとりと喜びを分かち合った。
桑田監督は「嬉しいのひと言ですね。選手たちが本当に頑張ってくれました」と感謝。その上で「お互いミスが出ましたが、みんなでカバーして失点をせず、攻撃では相手のミスを得点に繋げることができました」と、団結力が最大限に生かされた戦いぶりを嬉しそうに振り返った。
連日重ねてきた練習・試合、ミーティングで、あらゆることを学んだ選手たちが見事に2回目の快挙を掴み取った。
監督・選手コメント
桑田真澄監督
「団結力が持ち味ですので、ミスが出てもみんなでカバーするということを緊迫した状況でもやりきってくれました。そして石井と上間がよく投げてくれました。(選手たちへのメッセージ)毎日勉強会をしてきましたので、また今日もかという気持ちもあったかもしれませんが、少しでも野球を知って1年でも長く続けて欲しいですし、日本代表として学んだことを生かして欲しいなと思います」
伊藤龍成(ASAI KIDS☆UNITED)※主将
「嬉しい気持ちとホッとした気持ちがあります。ボーンヘッドで情けないミスをしてしまいましたが、周りのみんなが声をかけてくれて気持ちも楽になりました。団結力がすごくて1人ひとりが思いやりを持って行動できるチームだと思います。桑田監督から強い人・強い選手にならないといけないと伝えてもらいました。今日は弱い姿を見せてしまったので、そうした選手になっていきたいです」
石井裕翔(都賀の台レッドウィングス)
「とても嬉しいです。(MVPも獲得)理由は分かりませんが嬉しいです。粘り強くて最後まで諦めないチームになりました。コントロールを意識して、厳しいところに投げ込みました。陸翔とはいつも組んでいるので投げやすかったです」
古垣佑規(紀見少年スポーツクラブ)
「(チャンスメイクし2得点)決勝で打てて点を取れたことが嬉しいです。(今回学んだこと)1人で大きいのを打つというよりも、みんなで団結して打ち勝つ、守り勝つことを学んだので、今後に生かしていきたいです」
堤三蔵(東海ライダース)
「(ダメ押しのタイムリー)最高の気持ちです。2ストライクに追い込まれていたので、打ち方を変える変わり身作戦で打ちました。この経験を生かして将来は侍ジャパントップチームの選手になりたいです」
第12回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2026年8月9日~8月15日
オープニングラウンド(グループA)
8月9日(日)10:30 日本 (延期) フィリピン
8月10日(月)14:30 日本 11 - 1 フィリピン
8月11日(火)13:30 パキスタン 0 - 31 日本
8月12日(水)19:30 日本 7 - 3 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月13日(木)19:30 日本 6 - 5 チャイニーズ・タイペイ
8月14日(金)20:20 日本 3 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝
8月15日(土)19:30 日本 3 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(杭州市)
出場する国と地域
グループA
日本、フィリピン、中国、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ
























