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チームレポート

28日の壮行試合に向けて練習 井端弘和臨時コーチによる人工芝対策の守備指導も行われる

2023年8月27日

 8月27日、「第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(8月31日から9月10日/台湾)に出場する侍ジャパンU-18代表の直前合宿が行われた。前々日、前日と練習試合を行い、この日は約3時間の全体練習と約1時間の個人練習で汗を流した。

 28日に侍ジャパン大学代表との壮行試合「侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」(18時から東京ドーム)を翌日に控え、8 時半から練習を開始。ウォーミングアップの後の走塁練習では、海外投手の特徴を伝えた上で走塁練習を行い、その後はキャッチボール、シートノックと移っていった。
 シートノックでは捕手に尾形樹人(仙台育英)と新妻恭介(浜松開誠館)、一塁手に寺地隆成(明徳義塾)、二塁手に緒方漣(横浜)と髙中一樹(聖光学院)、三塁手に森田大翔(履正社)、遊撃手に小林隼翔(広陵)と山田脩也(仙台育英)、左翼手に橋本航河(仙台育英)と武田陸玖(山形中央)、中堅手に丸田湊斗(慶応)、右翼手に知花慎之助(沖縄尚学)と木村優人(霞ヶ浦)と中山優月(智辯学園)が入った。
 投手登録の武田、木村、中山の3人も軽快な動きを見せ、内野ノックに移ると武田は一塁手、中山は三塁手もこなした。

 内野ノックの際には名内野手として長くプロ野球で活躍し、現在は侍ジャパンU-12代表監督を務める井端弘和臨時コーチも指導。甲子園はもとより、高校野球の地方大会では内野が全面土の球場で行われることが多いため、内野人工芝(大会会場の天母棒球場も同様)は選手たちにとって慣れない環境となる。
 そこで井端臨時コーチは、球足が速くなることから通常よりも早く構える必要性を説いた。加えて、イレギュラーが起こりやすいベース周辺のアンツーカーでの守備についても指導。「いつもの守備位置に立つと(芝との)境目になってしまい、気にしている選手が多かった。そこで、境目が視界に入らないように、半歩前に出てもいいし、目いっぱい下がってもいいと伝えました」と助言するなど、具体的な指導が行われた。

 そして、前日に続きバント練習を見ながら丸田湊斗(慶応)らを指導。丸田については「2、3個目の助言で掴んでくれたので勘の良い選手ですね」と評価。続けて「やっぱりみんな良い選手ですね」と話したように、打撃練習で「金属バットと違って弾かない木製バットなので押し込む手(右打者なら右手)が大切」と伝えると、すぐに選手たちは理解したようで、「この世代で選ばれるだけあって感覚が良いですね」と選手たちの資質に感心していた。

 一方、投手陣はポール間走や体幹トレーニングなどを行い、希望者はブルペンで投球。28日の壮行試合に先発する前田悠伍(大阪桐蔭)は約20球投げ込み「(最後の公式戦となった)府大会決勝より状態が良いです」と手応えを語った。

 昼食を挟んで行われた個人練習でも各自が課題を持って、ひたむきに取り組むなど選手たちの意識と士気は上がっていく一方だ。
 28日に対戦する大学代表は、アメリカ開催で史上2回目となる日米大学野球選手権優勝を果たすなど明らかに格上の相手となるが、どのように立ち向かっていくのか。悲願のU-18ワールドカップ初優勝に向けての大きな試金石となる一戦に注目したい。

監督・選手コメント

馬淵史郎監督

「明日以降は個人練習をする時間があまり取れないので、今日行いました。ミーティングではストライクゾーンの違いを伝えたり、昨日は国際審判の方にルールやアンリトンルール(不文律)について教えてもらったりしました。明日の壮行試合は選手たちの力量を把握するためにも、野手は全員使おうと思います。投手陣は球数など本番を想定しながら起用します」

前田悠伍(大阪桐蔭)

「フォームのバランスも良いですし、球も投げたいところに投げ切れています。前に突っ込んで投げないことだけを意識して投げました。明日は短いイニングだと思うので1球目から全力で投げようと思います。対戦が楽しみな選手は全員。強気な投球をしていきたいです。チーム一丸となって初の世界一を目指します」

寺地隆成(明徳義塾)

「(この1年間はチームで捕手を務めたが)去年の夏までは内野手でしたし、一塁手は肩を怪我していた時以来ですが、そこまで難しくは感じていません。(井端臨時コーチから「この中で一番打撃が良い。理にかなっている」と褒められ)周りに良い選手ばかりいるので自分ではそうは思いませんが、嬉しかったです。(今後の抱負について)与えられた役割をしっかり行い、常にチームに貢献するという明徳らしい野球をします」

第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ

大会概要出場選手

大会期間

2023年8月31日~9月10日

オープニングラウンド
9月1日(金)19:30 日本 10 - 0 スペイン
9月2日(土)19:30 日本 7 - 0 パナマ
9月3日(日)17:35 アメリカ 3 - 4 日本
9月4日(月)21:00 ベネズエラ 0 - 10 日本
9月5日(火)19:30 日本 0 - 1 オランダ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

スーパーラウンド
9月7日(木)15:30 日本 7 - 1 韓国
9月8日(金)11:30 日本 10 - 0 プエルトリコ
9月9日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 5 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

決勝
9月10日(日)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

開催地

台湾

出場する国と地域

グループA
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オーストラリア、プエルトリコ、チェコ
グループB
日本、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、スペイン

侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表

特設サイト出場選手チケット放送予定

試合日程

2023年8月28日(月)18:00
大学日本代表 8 - 0 高校日本代表

開催球場

東京ドーム

出場チーム

高校日本代表、大学日本代表

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