8月6日、「第12回 BFA U12アジア選手権」(8月9日~15日、中国・杭州市)に出場する侍ジャパンU-12代表の直前合宿3日目が慶応義塾大学野球部 下田グラウンドで行われた。

前夜には、2024年と25年のU-12代表のトレーナーも務めた室井良太氏によるクリーンスポーツセッション(アンチ・ドーピング講習)が行われ、注意点だけでなく正々堂々と戦うことの重要性も説かれた。
また、ミーティングでは1対7で敗れた駿台学園中との試合の振り返りや課題の共有がなされた。
そうして迎えた直前合宿最終日は、春の神奈川県大会4強の横浜市立岡野中との6イニング制の練習試合(5回と6回はタイブレーク練習)が行われた。
相手は中学3年生もいる布陣だったが、先頭打者の高橋琥尚(丸亀城南軟式野球スポーツ少年団)がいきなり左中間を破る二塁打を放ち、田中陸斗(レッドバッファローズ)もバントを成功。2回には勝蓮太朗(世田谷成城ジュニアーズ)が高いバウンドでの安打を放ち、古垣佑規(紀見少年スポーツクラブ)がエンドランを決め勝が二塁へ。ともに得点には繋がらなかったが、理想的な形でチャンスを作った。
先発のマウンドに上がったのは、桑田真澄監督から「右のエース」と期待される山田亮碩(金閣リトルタイガース)。「甘く入ってしまいました」と振り返る左中間への二塁打以外は安打を許さず、フィールディングでも自らを助け2回を無失点で抑えた。3回から登板した徳永或飛(松尾クラブ)も2三振を奪って1回を無失点に抑えた。
また、4回から6回は計6失点を喫したが、練習やミーティングの議題にしてきた挟殺プレーやカバーリングをそつなくこなす場面も見られるなど、確かな成長の跡をこの日も見せた。
5回と6回は、延長タイブレークを想定した無死一、二塁から開始。5回には中村太陽(鳴尾東ビクターズ)が逆方向ライトへの見事なタイムリー、6回には山田がレフト前へタイムリーを放って、計2点を奪った。
練習試合は2対6で敗れ、変化球への対応にも課題は残ったが、2017年のU-15代表でコーチを務めた岡野中・坂脇寛人監督の厚意により変化球を中心とした打撃練習を実施。桑田監督は「大変ありがたかったです」と感謝した。
また、試合全体についても「昨日よりも成長した部分が見られました」「サイン通りに動けていましたし、カバーリングもできていました」と選手たちを称えた。国内の公式戦では禁止されていて慣れない変化球への対応については「少しずつ克服しています」としながらも、「ストレートだと1つのタイミングだけでいいですが、変化球は打ちにいきながらも止まって、とらえていかなくてはいけないので素振りから意識させていきたいです」と語った。
そして、強化合宿や直前合宿を終え「バントや右打ちができる選手、変化球に対応できる選手の把握ができました」と収穫を挙げた。これにより「相手投手の特徴を見ながら、彼らの力を発揮できるように打線を組んでいきたいです」と、戦い方の展望がしやすくなったことへの手応えを明かした。

これで直前合宿は打ち上げ。7日は大会が行われる中国・杭州市へ移動。8日の公式練習を経て9日の開幕戦(日本時間10時半からフィリピンと対戦)に臨む予定となっている。
選手コメント
山田亮碩(金閣リトルタイガース)
「(2回無失点)ピッチングはコントロール良く、球速もそれなりに出ました。甘い球を打たれたので、真ん中に行かないように気をつけたいです。ピッチャーとしての武器はインコースへのストレートとアウトコースへのスライダーです。スライダーは代表が決まってからお父さんに受けてもらって練習してきました。ピッチャーで出させていただいたら無失点に抑えて、打者としては走者を進められるようなゴロを打っていきたいです」
中村太陽(鳴尾東ビクターズ)
「(タイムリーを放つ)ランナー一、二塁だったので逆方向に打てて良かったです。チームとしても昨日はできていなかったことが今日は修正できていました。逆方向にも強い打球を打てることが武器なので、アジア選手権優勝に貢献したいです」
第12回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2026年8月9日~8月15日
オープニングラウンド(グループA)
8月9日(日)10:30 日本 - フィリピン
8月10日(月)13:30 パキスタン - 日本
8月11日(火)19:30 日本 - 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月13日(木)~8月14日(金)
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦・決勝
8月15日(土)16:30 3位決定戦
8月15日(土)19:30 決勝
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(杭州市)
出場する国と地域
グループA
日本、フィリピン、中国、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ
























