逆境からの快進撃支えた吸収力 井端弘和監督が選手たちに求めたこと、伝えたこととは | U-12 | 総括 | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

総括

逆境からの快進撃支えた吸収力 井端弘和監督が選手たちに求めたこと、伝えたこととは

2023年8月7日

 8月6日、台湾・台南市で開催されていた「第7回 WBSC U-12 ワールドカップ」が閉幕した。アメリカが2大会連続5回目の優勝を果たし、準優勝は地元のチャイニーズ・タイペイ、3位はベネズエラ、侍ジャパンU-12代表は4位に入った。
 第5回大会(2019年)の準優勝以来となるメダル獲得はならなかったが、大会期間中の選手たちの成長は目覚ましいものがあった。

妥協せずに求めた「姿勢」

 就任2年目の井端弘和監督は昨年の前回大会で7位に終わった悔しさと反省を生かし、今年は昨年以上に規律の徹底を選手たちに口酸っぱく言ってきた。
 大会序盤、変化球の対応に各打者が苦慮。チャイニーズ・タイペイ戦は4安打、ベネズエラ戦は1安打しか打てず。そこで大会中盤からは「低めの変化球は絶対に振らない。それで見逃し三振はOK」と徹底を求め、ベンチの選手たちからも「ゾーンを上げろ」との声はしきりに打者にかけられた。
 それが功を奏し、1勝2敗と優勝はおろかスーパーラウンド進出さえ危ぶまれた状況で迎えたオープニングラウンド第4戦から打線が様変わりする。
 ボール球に手を出さず、甘い球を仕留められるようになると、オーストラリア戦を15安打15得点(15対0)で圧勝し、「勝った方がスーパーラウンド進出」というメキシコ戦では2回までに10点を挙げる猛攻により12対6で下した。
 しかし、ここでも課題が生まれる。3回以降は走攻守で油断や隙が生まれたかのような試合内容に。第2戦のドイツ戦でも初回に15点を挙げた後に1点しか取れなかったこともあり、井端監督は「終わるまで絶対に気を抜かないこと。侍ジャパンに選ばれなかった選手たちが今日の試合を見たら“情けない”と思うぞ」と試合後のミーティングで苦言を呈した。

 それでも今回のチームの大きな特徴は、こうした井端監督ら指導陣からの指摘や助言に対する吸収力の高さだ。
 スーパーラウンドに入ると選手たちは走攻守で躍動し、ベンチからも常に大きな声が飛びチーム一丸で快進撃を続ける。韓国、アメリカ、ドミニカ共和国を相手に7対4、7対0、13対1で下し3連勝。これには井端監督が「この3試合は現役時代(の気持ち)を久々に思い出すくらい素晴らしかった」と選手たちを称えたほどだった。

最後のミーティングで伝えたこと

 スーパーラウンドの勝敗は、オープニングラウンドの同組から進出したチームとの対戦成績が持ち越されるため3勝2敗で終了。3チームが並び得失点率で決勝進出はならなかったが、3位決定戦でベネズエラと再戦すると、開幕戦のメキシコ戦でノーヒットノーランを達成しているウィリー・ロドリゲスから6点を奪い3回にノックアウト。終盤に相手の強打に屈したが、最終回も三ツ井蓮(松戸柏リトルリーグ)が1点差に迫る本塁打を放つなど、数日前と同じ対戦カードとは思えないほどの接戦を演じ最後まで諦めない姿勢を見せた。

 また、決め事の徹底を求める代わりに、大会前から掲げていた「打った・打たないなどの“結果”では何も言わない」「監督の顔色を見てプレーしない」「極力バントはしない」という方針のもとで選手たちはのびのびとプレー。企図は数回あったものの大会通じて犠打はゼロでも打線は繋がり、本塁打はアメリカの18本に次ぐ17本を放った。

 3位決定戦の試合後、目標としていた初優勝や銅メダルを逃した選手たちは悔し涙を流し、それはロッカールームに戻ってからも収まらない中、井端監督は最後のミーティングを始めた。
 そこで熱を込めて選手たちに伝えたのは「常に強い気持ちで戦う姿勢」だ。
「試合をやっている以上は1回戦だろうが決勝だろうが同じ気持ちで戦わないといけないぞ。(例えば打撃では)相手を見下した時に打つんじゃない。追い込まれた時に打つことを目標にやってくれれば、この後のU-15代表やU-18代表にも入れる。相手を舐めたり、見下したりした時だけ活躍する選手にはなるなよ」
 続けて、この試合でミスをした選手に対し「今日良かったよ!」と称えた。ミスを咎めるのではなく、その後の打席での闘争心を誉め「ミスした後だけじゃなくても、あの気持ちをいつも出して打席に立つんだ」と語りかけ、選手も涙ながらに「はい!」と誓った。
 そして最後に「親には感謝の気持ちを持たないとダメだぞ。全員の親が台湾まで応援に来てくれたなんて凄いことだよ。小さな頃から送り迎えもしてくれているんだろ?野球できるのは当たり前じゃないよ」と感謝の気持ちも常に持つことを求めた。

 逆境からの快進撃だっただけに、選手たちは何をすれば成長し勝利をたぐり寄せられるか身をもって経験したことだろう。チームとしてトロフィーやメダルを持ち帰ることはできなかったが、かけがえのない大きな財産を手に地元に戻った選手たちは、今後さらなる飛躍を目指していく。

表彰選手コメント

駒勇佑(湖南ビッグボーイズ)

※最多本塁打(6本)、最多打点(18打点)、最優秀守備(捕手)、ベストナイン(捕手)の個人4冠を達成
「4つもタイトルが獲れて嬉しいです。国内合宿であまり打てなかったのですが、そこで特打をさせてもらい納得するまで打てたおかげです。(異国で9連戦は)疲れました。チームとしてはまだまだ上の順位を獲れたと思うので悔しいです。今後U-15、18、プロの侍ジャパンに選ばれるよう頑張っていきます」

和田健吾(津ボーイズ)

※ベストナイン(一塁手)
「大会4日目からみんなで徹底した“高めの球を振っていく”という教えで打つことができました。最後は負けてしまいましたが良いチームでした。U-15代表やU-18代表にも選ばれてトップチームにも入れるように練習していきます」

第7回 WBSC U-12 ワールドカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2023年7月28日~8月6日

オープニングラウンド
7月28日(金)12:00 日本 (雨天延期) メキシコ
7月29日(土)19:30 チャイニーズ・タイペイ 3 - 2 日本
7月30日(日)19:30 日本 16 - 0 ドイツ
7月31日(月)15:30 ベネズエラ 7 - 1 日本
8月1日(火)12:00 日本 15 - 0 オーストラリア
8月2日(水)12:00 日本 12 - 6 メキシコ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

スーパーラウンド
8月3日(木)12:00 日本 7 - 4 韓国
8月4日(金)12:00 アメリカ 0 - 7 日本
8月5日(土)12:00 ドミニカ共和国 1 - 13 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

3位決定戦
8月6日(日)15:30 日本 8 - 9 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
日本、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、ドミニカ共和国、パナマ、チェコ、ニュージーランド

日本 vs 欧州代表 オーセンティックユニホーム 選手着用モデルユニホーム数量限定 受注販売開始!
カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • DOCTORAIR
  • 檸檬堂

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno