大阪府内のグラウンドで開催されている侍ジャパン女子代表強化合宿は最終日となる2日目を迎え、第一試合にオーストラリア、第二試合に履正社と対戦しそれぞれ勝利を収めた。
天候が心配される中、ウォーミングアップの後に投内連携やシートノックで始まった合宿2日目。緊張感のあった前日と比べ、この日は午前中から積極的に声を掛け合う姿が目立ち、橘田恵監督が今合宿の課題に挙げていたムード作り、コミュニケーションを実践していた。
![試合前にキャッチボールをする選手たち](/img/news/press/20170709_3_1-1.jpg)
![第一試合の先発は左腕の松島瑠菜(履正社)](/img/news/press/20170709_3_1-2.jpg)
![2番手は今井巴菜(神村学園)がマウンドにあがった](/img/news/press/20170709_3_1-4.jpg)
![ホーム生還しハイタッチする蛭田菜月(埼玉栄)](/img/news/press/20170709_3_1-5.jpg)
![大野七海(福知山成美)は2イニングを完璧に抑えた](/img/news/press/20170709_3_1-6.jpg)
![北山未来(履正社)はこの日もランニングホームランを放つ](/img/news/press/20170709_3_1-3.jpg)
![オーストラリアの選手と記念撮影](/img/news/press/20170709_3_1-7.jpg)
小雨の降る中始まったオーストラリアとの第一試合は今回のチームの持ち味が出た試合展開に。先発の松島瑠菜投手(履正社)と今井巴菜投手(神村学園)の両左腕での緩急をつけた継投で無失点に抑えると、続く投手も完璧に抑えパワーのあるオーストラリアを相手に完封。打線は蛭田菜月選手(埼玉栄)の三塁打2本など11安打を放ち、8対0で勝利を収めた。
午後からは履正社との第二試合。初回に1点を先制されたその裏、3番の金満梨々那選手(開志学園)がヒットで出塁すると遠藤佳菜子選手(作新学院)の適時三塁打で同点に追いついた。その後、相手バッテリーのミスで逆転に成功し、3対1で勝利。雷で一時中断する場面もあったが、選手たちは集中力を切らさなかった。
前日に続いて結果を出した金満選手について橘田監督は「2ストライクからでもしっかりと振れている。期待しています。」と話した。
![前日3安打の金満梨々那(開志学園)がこの日もヒットで出塁](/img/news/press/20170709_3_2-1.jpg)
![1回裏 遠藤佳菜子(作新学院)の適時三塁打で同点](/img/news/press/20170709_3_2-2.jpg)
![ホーム生還しハイタッチする金満梨々那(開志学園)](/img/news/press/20170709_3_2-3.jpg)
![遠藤の適時打と相手ミスで逆転に成功](/img/news/press/20170709_3_2-4.jpg)
![小田嶋真美(横浜隼人)は2イニングを無失点に抑えた](/img/news/press/20170709_3_2-5.jpg)
![今合宿を4連勝で終え笑顔でハイタッチ](/img/news/press/20170709_3_2-6.jpg)
![選手に話をする橘田恵監督](/img/news/press/20170709_3_2-7.jpg)
「100点満点です」と今合宿を振り返った橘田監督は次回の合宿について「夏の大会(全国高等学校女子硬式野球選手権大会)で3年生は引退する。選手それぞれチームのサインがあり混乱するので今回は控えましたが、次回の合宿では一度リセットした状態でサインプレーと連携に取り組みたいと思います」と方針を示した。
今合宿を4戦全勝で終えた侍ジャパン女子代表。「第1回 BFA 女子野球アジアカップ」の初代王者を目指し、着実にステップアップしていく。
監督コメント
橘田恵監督
「守備はノーサインです。けん制、バントシフト、サインプレーを一切していない中で、これだけできる。選手たちのポテンシャルの高さを感じました。バッティングはやはりすばらしいです。選手個人にかかるプレッシャーも少ないのではないかと思います。バントについては、打順も考えた上で次の合宿で取り組みたいと思います。」
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