11月8日、「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」(11月12日から15日まで東京ドーム)に向けた「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2026」の6日目がひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた。

この日は前日に続いて練習試合が13時から行われ、広島と対戦した。
前日のロッテ戦で2回まで8点を奪った侍ジャパン打線は、この日も序盤から繋がる。広島先発の佐藤柳之介に対して2死を取られるが、西川史礁(ロッテ)、山口航輝(ロッテ)、渡部聖弥(西武)、小島大河(西武)、長谷川信哉(西武)の5連打で3得点。全員がファーストストライクから積極的にスイングを仕掛け、西川から小島までは全員がそれで安打を放った。また、長谷川は2球続けてのファールで追い込まれたが、追い込まれてからのスプリットをしぶとく三遊間に運び、俊足も活かして安打にした。
2回は前日に続いて庄子雄大(ソフトバンク)が起点。四球を選び二盗を成功させると、正木智也の安打で三塁に進塁。宗山塁(楽天)の犠牲フライで4点目のホームを踏んだ。
3回以降は無得点が続いたが、7回に正木智也(ソフトバンク)の内野安打、代走・辰見鴻之介(広島)の盗塁、西川の投手強襲安打でチャンスを作ると、山口の併殺崩れの間に辰見が生還し5点目を奪った。
投手陣は先発を任された髙橋宏斗(中日)が貫禄あふれる投球。初回は2安打こそ打たれるが後続を抑えて無失点で凌ぐと、2回は三者凡退。登板を終えた後は、大会での長いイニングでの投球を念頭にブルペンで投球し調整に余念が無かった。
ブルペンでの投球後の取材では実戦登板について「無失点に抑えられ、(捕手の小島)大河とも意思疎通ができて良かったです」と振り返った。小島のサインに首を振ったのは1回だけで「大河がどういう攻め方をしたいのかが見えました」と収穫を挙げた。
また、走者を出したことについては「初回の入りの力みやクイックで投げる際にテンポが一定になってしまいました」と課題を挙げた上で「それが分かって良かったです」とプラスに捉えた。
投手陣のまとまりについても聞かれると「(最年長の)森田駿哉さん(巨人)が中心になってまとめてくれています」と笑顔を見せ、大会に向けても「個々の力を出せば勝てると思うので自信を持って臨みたいです」と抱負を語った。
井口資仁監督も「球が走っていました。2回を打者6人で終わるよりも、走者を三塁に置いてギアを上げた投球ができたことは逆に良かったと思います」と振り返り、「エースと伝えています。大事な試合に向けて調整してもらえればと思います」と期待した。
3回以降の投手陣は、大会で中継ぎや抑えでの起用が濃厚な投手たちで1イニングずつ継投。進藤勇也(日本ハム)とのバッテリーで松本健吾(ヤクルト)、森田駿哉(巨人)、九谷瑠(楽天)、吉田聖弥(中日)、高太一(広島)、中森俊介(ロッテ)、篠原響(西武)と繋いで、失点は高が林晃汰に打たれたソロ本塁打による1点のみ。5対1で快勝を収めた。

篠原にピッチクロック違反(走者なしの場合20秒以内に投球動作に入らなければいけない)で1ボールが記録された場面があったが、大塚晶文投手コーチは「普段投げない球を投げようとして、それで首を振って決まらなかったようです」と明かした。そこで、捕手とのコミュニケーションの重要性を再び伝えたという。また、森田のように時間切れが近づくとプレートを外して、ボールの交換を要求するなどの工夫が必要となってくるという。
大会使用球については「ほんのちょっとだけれど小さくて軽い。それを微妙に感じる投手もいれば鈍感な投手もいるのですが、だいぶみんな慣れて対応できてきています」と大きな心配は無いようだ。
また、サインプレーについては前日に井口監督が「明日はチャンスがあればサインを出していきたいです」と語っていたように、辰見の盗塁や庄子のバント、その他にも進塁打のサインを出すなど実戦を前に確認することができた。
充実の時間が続くキャンプも9日が最終日。午前中のみの練習予定で午後には大会が行われる東京へ移動する予定となっている。
選手コメント
山口航輝(ロッテ)
「(4番として前日は4打数無安打も今日は先制タイムリー)1打席目に打てて気持ちは楽になりましたが、もう1本打ちたかったですね。もうちょっとここから状態を上げられるように、しっかり準備していきたいです。昨日は久々の実戦だったことに加えて、みんなが打っていたので空回りしましたが、修正して打てました。練習で質を良くということを意識して、続けていきたいです。しっかりとらえられるように、良い打球を飛ばせるようにしたいです」


























