日本時間10月5日、「ラグザス presents WBSC U-15野球ワールドカップ2026」(メキシコ・メリダ)の最終日が行われ、侍ジャパンU-15代表は3位決定戦で地元・メキシコと対戦。8対6で競り勝ち、銅メダルを獲得した。

前日にアメリカに敗れて決勝進出を逃した侍ジャパン。3位決定戦の相手はオープニングラウンドで5対4のサヨナラ勝ちで、なんとか競り勝ったメキシコ。2階席も開放し、この日も多く集った地元ファンの大声援を受ける相手に、先制をしたのは侍ジャパンだ。
1番に起用され二塁打で出塁した山口裕海(多摩川ボーイズ)は1死後に三盗を仕掛けて失敗。走者がいなくなったが、ここで三ツ井蓮(取手リトルシニア)が今大会2本目となる本塁打を放ち、貴重な1点をもぎ取った。
その裏に先発・舩見颯良(宇和島ボーイズ)はキレのある球で簡単に2死を取ったものの、そこから4連続四死球。代わった髙橋隼太(狭山西武ボーイズ)も1球目に暴投し逆転を許した。それでも空振り三振でピンチを脱すると、2回表に打線が繋がる。
先頭の井端巧(多摩川ボーイズ)が全9試合連続出塁となるレフト前安打で出塁すると、和田健吾(東海中央ボーイズ)の四球、今任葵(湘南ボーイズ)の犠打で1死二、三塁のチャンスを作る。ここで先発復帰の神山大地(SKポニー)がライトへの同点タイムリーを放つと、1番に返り山口もレフトオーバーの二塁打を放って2点を勝ち越し。さらに追撃の手を緩めず、山口は三盗に成功。小池樹里(多摩川ボーイズ)のセカンドゴロの間に山口が俊足を飛ばして生還(記録は相手野選)。そして4番の関蓮太郎(多摩川ボーイズ)が美しい放物線を描くレフトへの2ラン本塁打を放ち、この回一挙6点を奪った。
その裏に髙橋が3本の安打を浴びて2点を返されるが、ここから3番手の笠松光琉(東北楽天リトルシニア)の投球が冴える。「良い流れをチームに持ってこようと思いました」という言葉通り、持ち味の制球力を生かした投球で打たせて取っていき、4回は味方の失策から招いたピンチでタイムリーこそ浴びるが最小失点に抑えて、後続に託した。
5回からは日下蓮志(宮城仙台東ボーイズ)が登板。オープニングラウンド最終戦のドミニカ共和国戦では2回2失点と本来の投球ができずスーパーラウンドは登板機会が無かったが、この日は奮起。「前回まではとにかく強い球をと思って投げていたのですが、やっぱり自分はそういう投手じゃないので、コーナーにしっかり投げ分けて、変化球も織り交ぜながら、打たせて取るイメージでテンポ良く投げました」という言葉通り、5回は安打を打たれても併殺でしのぎ、6回は1番から始まる相手の打順に対して連続三振を奪うなどして三者凡退。持ち味を大舞台で再び取り戻した。

すると7回表、小池と三ツ井の連打でチャンスを作ると、成川蒼空(青森山田リトルシニア)の犠牲フライで小池が8点目のホームを踏んでダメ押し。
その裏は日下が連打を浴び、代わった黒田蒼介(世田谷西リトルシニア)が連続四死球で2点差。なおも1死満塁という大ピンチを招いたが「意外と気持ちは落ち着いていました」と冷静さは見失わず。観客総立ちの大声援がメキシコに送られていたが、セカンドゴロに打ち取ると、この大会で何度も好連係を見せていた井端と三ツ井の流れるような動きで併殺が完成し試合終了。選手たちは一斉にベンチを飛び出し、大森監督はコーチ陣と抱き合い、喜びを分かち合った。
大会連覇こそ逃したものの、前日の負けを引きずらず糧とし、価値のある銅メダル獲得となった。
監督・選手コメント
大森剛監督
「勝って終われるチャンスをいただいたので感謝してやりましょうという話をして、今日はみんな張り切っていましたね。速いストレートを打ち返すという昨日の課題を克服してくれました。投手も総力戦だと思っていましたが笠松と日下が本来の力を出してくれました」
三ツ井蓮(取手リトルシニア)
「(先制弾)監督から円陣で励ましの言葉をもらったので、なんとしても先制点と思って打席に立ちました。メダルをみんなで持ち帰りたかったので最後に勝てて本当に良かったです。相手のレベルもすごくて貴重な経験になりました。U-12、U-15と選んでいただいたので、チームに持ち帰って復習してこの先に活かしていきたいです」
関蓮太郎(多摩川ボーイズ)
「悔しいという気持ちより最後までやりきれたという思いです。勝った瞬間は優勝したくらい嬉しかったです。相手の応援も自分の味方くらいの気持ちでプレーしていました。昨日はフライアウトが多かったのですが、低い打球や繋ぐということを打線全体でできました。自分も課題にしていた速いストレートを打つことができました」
ラグザス presents WBSC U-15野球ワールドカップ2026
大会期間
2026年9月26日~10月5日
オープニングラウンド(グループA)
9月26日(土)1:30 南アフリカ 0 - 16 日本
9月27日(日)7:00 日本 10 - 0 ドイツ
9月28日(月)4:00 キューバ 1 - 11 日本
9月29日(火)10:30 日本 5 - 4 メキシコ
9月30日(水)6:00 日本(延期)ドミニカ共和国
10月1日(木)1:00 日本 1 - 7 ドミニカ共和国
※開始時刻は日本時間、メキシコ(メリダ):時差-15時間
スーパーラウンド
10月2日(金)1:30 日本 11 - 1 ニカラグア
10月3日(土)6:00 チャイニーズ・タイペイ 4 - 5 日本
10月4日(日)6:00 アメリカ 4 - 1 日本
※開始時刻は日本時間、メキシコ(メリダ):時差-15時間
3位決定戦
10月5日(月)2:00 メキシコ 6 - 8 日本
※開始時刻は日本時間、メキシコ(メリダ):時差-15時間
開催地
メキシコ(メリダ)
出場する国と地域
グループA
日本、メキシコ、ドミニカ共和国、キューバ、ドイツ、南アフリカ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、アメリカ、ベネズエラ、オーストラリア、ニカラグア、チェコ























