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試合レポート

佐藤勇基が意地の同点打、水谷祥平は攻守で奮闘 韓国に惜敗し銀メダル

2026年9月27日

 9月27日、「第20回 アジア競技大会」の野球競技(愛知県岡崎市、豊橋市)の決勝戦が行われ、侍ジャパン社会人代表は豊橋市民球場で韓国と対戦。終盤まで1点を争う接戦を繰り広げたが、1対3で敗れ、32年ぶりの金メダルにはあと一歩届かなかった。

 雨の影響で試合前練習は中止。それでも試合開始前には雨が止み、スタンドにはこれまで以上の観客が詰めかけた。試合前には社会人野球ではおなじみのエール交換も行われ、韓国側からも「頑張れ、頑張れ、日本!」の声。決勝ならではの熱気に包まれた。

 日本の先発は樋口新(王子)。辻本勇樹(NTT西日本)とのバッテリーで初回のピンチを無失点で切り抜けるも、2回に無死からユン・ドンヒの二塁打とムン・ヒョンビンのタイムリーで先制を許した。なおも1死満塁とされたが、空振り三振とレフトフライに打ちとり最少失点。樋口と辻本はそろってガッツポーズを見せた。

 打線は韓国先発のクァク・ビンの150キロを超える直球と変化球のコンビネーションに苦しみ、4回まで無安打。それでも2番手の嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)、3番手の渕上佳輝(トヨタ自動車)が追加点を与えず、守備陣も好守で支え、1点差を守り続けた。

 5回には水谷祥平(JR東海)がレフト線へ二塁打を放ち、チーム初安打。二塁上で大きくガッツポーズし、ベンチを鼓舞した。
 そして雨脚が強まった7回。先頭の逢澤崚介(トヨタ自動車)がセンター前安打で出塁すると、水谷も安打でつなぎ1死一、二塁。「甘めの変化球がきたらと思って待っていました」と、佐藤勇基(トヨタ自動車)がレフト前にタイムリーを放ち、同点に追いついた。一塁上では大きく吠え、「『同点!ここから!』という気持ちを込めてガッツポーズしました」と振り返った。

 しかし8回、4番手の近藤壱来(JR四国)が2死からキム・ドヨンとムン・ボギョンに連続タイムリーを浴び、2点を勝ち越された。その裏には1死一、三塁と好機を作るも、得点にはつながらず。
 それでも、日本は最後まで食らいついた。
 9回、水谷のダイビングキャッチなどで無失点に抑えると、その裏には2死から福井章吾(トヨタ自動車)が四球を選び、辻本がセンター前安打。最後の最後まで次の1点を求めた。しかし、最後は柴崎聖人(王子)が見逃し三振。1対3で試合終了。最後の打者となった柴崎は、その場に立ち尽くした。

「誰一人責めるつもりもありません。本当に目いっぱいプレーしてくれたおかげで、ここまで来ることができました」。川口朋保監督は、最後まで戦い抜いた選手たちをそう称えた。

 金メダルには届かなかった。それでも、粘って、守って、つないで、追いつく。勝ち越されても、最後のアウトまで次の1点を求め続ける。その姿は、社会人代表がこの大会で見せ続けてきた野球そのものだった。

選手コメント

向山基生(NTT東日本)

「韓国に競り負けてしまったことは悔しいですが、大会前から目標にしていた社会人野球の魅力は、十分に伝えられたのではないかと思います。この大会が4年後にもつながっていくと思うので、自分たちもそれぞれのチームで頑張り、これからも社会人野球を盛り上げていきたいです」

辻本勇樹(NTT西日本)

「苦しい場面や緊張、プレッシャーもありましたが、この仲間と野球ができたことはすごくいい経験になりました。社会人野球の素晴らしさや強さを証明したいと思って戦ってきたので、本当に川口監督を胴上げしたかったです。この悔しさを忘れず、成長できるように頑張りたいです」

水谷祥平(JR東海)

「すごくいい経験になりました。最初は大勢の観客に圧倒されましたが、試合を重ねる中で応援の力を感じ、楽しんでプレーできた大会でした。チームに戻ってもこの経験を生かして頑張りたいですし、これからも社会人野球をもっと盛り上げていきたいです」

第20回 アジア競技大会

大会概要  出場選手

大会期間

2026年9月21日~9月27日

オープニングラウンド(グループA)
9月21日(月)18:30 中国 3 - 11 日本
9月22日(火)18:30 日本 15 - 0 パレスチナ
9月23日(水)12:00 日本 7 - 0 フィリピン

スーパーラウンド
9月25日(金)18:30 日本 5 - 0 韓国
9月26日(土)18:30 日本 7 - 3 チャイニーズ・タイペイ

決勝
9月27日(日)18:30 日本 1 - 3 韓国

開催地

日本(岡崎市・豊橋市)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パレスチナ
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、タイ

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