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試合レポート

韓国に0対1の3安打完封負けで今大会初黒星も決勝進出決定

2025年9月27日

 9月27日、「第31回 BFA アジア選手権」(中国・平潭で9月28日まで)のスーパーラウンド第2戦が行われ、侍ジャパン社会人代表は平潭公園で韓国と対戦。0対1の完封負けで今大会初黒星を喫したが、スーパーラウンド2位通過で翌日の決勝進出が決定した。

 先発のマウンドには、初戦のフィリピン戦から中4日で増居翔太(トヨタ自動車)が上がった。だが「慎重にいきすぎてストライクゾーンで勝負できなかった」と捕手の福井章吾(トヨタ自動車)が悔しさを口にした通り、先頭打者にフルカウントから四球を出すと、犠打で1死二塁。2死としたが4番のリュ・ヒョンジュンにライト線へのタイムリーツーベースを浴びて先制を許した。

 いきなり追いかける展開となった打線は相手先発右腕であるホン・ミンギュの気迫溢れる投球の前に重苦しい展開となる。3回にはアクシデントで途中交代の和田佳大(トヨタ自動車)の代打・中川拓紀(Honda鈴鹿)がライト前にチーム初ヒットを放ったが、逆を突かれけん制死で好機をつくれず。さらに4回には先頭の熊田任洋(トヨタ自動車)のヒットから1死一、三塁となるも逢澤崚介(トヨタ自動車)、古川智也(三菱自動車岡崎)が凡退し追いつくことはできなかった。直球とチェンジアップのコンビネーションに苦しみ、結局5回まで散発3安打無得点とホームが遠い展開となる。

 増居は2回以降立て直して、バッテリーを組む福井の三塁への盗塁を阻止する好守備や併殺打もあり5回を1失点にまとめ先発の役割を果たす。6回からは八野田龍司(SUBARU)がマウンドへ上がり2本の安打を集められたが、内角に投げ切って2つの三振を奪い無失点でピンチを切り抜けた。

 だが打線は6回も3人で退けられると、7回はクリーンナップからの好打順も網谷圭将(ヤマハ)、逢澤が打ち上げてしまい2死。それでも古川がこの試合2つ目の四球でつなぎ、先発のホン・ミンギュを降板に追い込んだ。続く佐藤勇基(トヨタ自動車)は同じく右腕のヤン・ジェフンとの対戦となるも、144キロの直球に詰まりセンターフライに倒れまたもホームを踏むことはできなかった。

 ベンチは7回を左腕の不後祐将(JR東海)に託し、連打を浴びて無死一、二塁とピンチを背負ったが送りバントを阻止する自らの好守備や併殺打で追加点は許さず。8回は岩本龍之介(JFE西日本)が三者凡退に退けると、続く9回は松田航瑠(日本製鉄室蘭シャークス)が「スライダーでカウントが取れたので良かったです」とテンポよく無失点に抑え守備からリズムをつくる。

 しかし8回、9回と2番手のヤン・ジェフンの前にいずれも三者凡退に打ち取られ、わずか3安打と打線が沈黙し0対1の完封負け。今大会初黒星を喫し、スーパーラウンドは日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国の3チームが2勝1敗の同率で並んだが、当該チーム間の対戦でのチームクオリティバランス(TQB):(得点/攻撃イニング数)÷(失点/守備イニング数)の比較でチャイニーズ・タイペイが1位、日本が2位で決勝進出となった。

 選手のメンタル面をサポートする布施努氏は「切り替えは技術です。たくさんのことを振り返るとよくないので、最高でも良かったこと、悪かったことをそれぞれ3つまで思い出して明日に向けて具体的に整理してもらうようにしました」と選手へ助言も欠かさず。また試合後のロッカールームでも前向きな声が飛び交い、主将の逢澤も「チャイニーズ・タイペイには前回も勝っているので、その勢いのまま向かいたいと思います。チーム一丸となって、最後の1試合も全力で戦いたいです」と決して下を向くことはなかった。2大会連続21度目の優勝を懸けた決勝のチャイニーズ・タイペイ戦は日本時間の28日19時30分試合開始予定だ。

監督・選手コメント

川口朋保監督

「素直に悔しいなと思います。当然ながら最善の策を尽くしたつもりなのですが、相手投手のボールが散らばっていて的を絞ることができずに打線全体で苦しんでしまいました。(投手陣は1失点に抑えた)先発の増居翔太は初回に失点してしまいましたが、修正能力を発揮してくれました。救援陣もランナーを出す場面はありましたが、持ち味である粘り強い投球ができていたので良かったです。今日の試合をいくら悔やんでも仕方ないので、それを追いかけるのではなくて、明日の試合に向けてどれだけ準備できるかがポイントになると思います」

増居翔太(トヨタ自動車)

「球速も出ていて、ここ最近の中で1番調子が良い状態でした。(初戦の登板以降は)より出力が上がるような取り組みというのは1つのテーマとしてやってきました。相手バッターについて分からないことが多かったので、様子見ながらの投球でした。全体的にちょっと慎重になってしまったところはあったのかなとは思うんですけど、キャッチャーと意図の共有をした状態で投げることができたので良かったです」

岩本龍之介(JFE西日本)

「(8回から登板し1回を完璧に抑えた)真っすぐは本来の強さがなかったのですが、しっかり初球からどんどん腕を振っていけたので、そこはいい結果が出たかなと思います。(ビハインドの場面での投球)あんまり深く考えずにしっかり腕を振ってストライクを奪っていくことだけは意識しました。(決勝に向けて)自分の役割をしっかりできるように、また気持ちを切り替えて頑張ります」

古川智也(三菱自動車岡崎)

「(2四球を選んだ)ヒットじゃなくてもいいので、なんとかして塁に出るという気持ちで打席に立っているので良かったと思います。(相手投手は)ストレート、変化球ともに良いボールを投げてきたので、高さを絞って打ちにいくだけだなと思っていた中でしっかり見極められたことができました。(明日に向けて)このメンバーでできるのも残り1試合なので、日本を背負って金メダルを取れるようにチーム一丸となってやっていきます」

第31回 BFA アジア選手権

大会概要出場選手

大会期間

2025年9月22日~9月28日

オープニングラウンド(グループA)
9月22日(月)10:30 フィリピン 1 - 18 日本
9月23日(火)19:30 日本 17 - 2 パキスタン
9月24日(水)19:30 日本 13 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:-1時間)

スーパーラウンド
9月26日(金)19:30 日本 3 - 2 チャイニーズ・タイペイ
9月27日(土)19:30 日本 0 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国:-1時間)

決勝
9月28日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ - 日本

開催地

中国(平潭)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、パレスチナ

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