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試合レポート

逢澤崚介や網谷圭将の本塁打でパキスタンに逆転勝利 スーパーラウンド進出を決める

2025年9月23日

 9月23日、「第31回 BFA アジア選手権」(中国・平潭で9月28日まで)のオープニングラウンド グループA第2戦が行われ、侍ジャパン社会人代表は平潭棒球公園でパキスタンと対戦。17対2の5回コールド勝ちで連勝し、オープニングラウンド1試合を残してスーパーラウンド進出を決めた。

 相手のパキスタンは日本人の野中寿人監督、小玉和音コーチが指導するチームとあり、試合前のシートノックからダブルプレーを「ゲッツー」と呼ぶなど日本の野球用語が飛び交う国際試合にしては珍しい光景もあった。
 侍ジャパンは試合前にロッカールームでホテルの部屋が同じ福井章吾(トヨタ自動車)と添田真海(日本通運)が「30分かけて準備しました」と音楽に合わせてパーフォーマンスを披露しチームの雰囲気は最高潮の中試合に入った。

 だが「調子は悪くなかったです」と振り返った初代表の先発・八野田龍司(SUBARU)が初回からパキスタン打線に捕まる。幸先よく空振り三振を奪い1死を奪うも2番、3番に直球を捉えられ左中間への連続ツーベースで先制を許す。さらに2死からもライト前タイムリーを浴びて初回からまさかの4被安打で2失点と追いかける展開に。試合後に川口朋保監督が「高めに浮いたところは強く振れていました」とパキスタンの印象を語るようにチームにも一気に緊張感が走った。

 それでも打線はその裏、1番・熊田任洋(トヨタ自動車) が四球で出塁すると、2死から4番・逢澤崚介(トヨタ自動車) が内角のスライダーを捉え、「完璧でした」と振り返ったチーム初アーチとなるライトへの2ラン本塁打を放ち同点に追いつく。さらに3連続四球で満塁のチャンスを作ると、「タイムリーを狙って思い切ったスイングを心がけました」と水谷祥平(JR東海)のレフト線への走者一掃のタイムリーツーベースで5対2と試合をひっくり返す。

 2回は先頭の添田がファーストへの内野安打で塁に出たが繋がらず。だが3回には1死一、三塁から福井のセンターオーバーのタイムリーツーベースや2度の暴投もあり3点を追加。さらに2人の走者を置き、主砲の網谷圭将(ヤマハ)がバットに上手く乗せた一打は左中間へ一直線に飛び込む3ラン本塁打となり11対2と突き放した。

 援護をもらった八野田は「初回に捕手の福井と話して内角のスライダーを増やしました」と、2回はピッチャー返しが自らの腹部を直撃するハプニングがありながらも、80キロ台のスローカーブを決め球に使い空振り三振に仕留めるなど三者凡退。3回には中堅手・逢澤のスライディングキャッチやショートゴロ併殺打などバックがしっかりと守り無失点に抑えた。

 4回からは右のサイドスロー・松田航瑠(日本製鉄室蘭シャークス)が登板し相手の攻撃を3人で退け、「緊張しましたが真っすぐで勝負できました」と満足のいく投球で攻撃に繋げる。すると直後の攻撃では、満塁で代打・吉川海斗(日立製作所)に右中間を真っ二つに破る3点タイムリースリーベースが飛び出すなど5点を加え16対2。

 5回の守りでは岩本龍之介(JFE西日本)が3番手のマウンドに上がった。「ストライクゾーンに腕を振って投げることを意識した」と生命線の直球を軸に1回をパーフェクトに抑える好投で代表デビューを果たした。打線はその裏に連続四球で好機をつくり代打・中川拓紀(Honda鈴鹿)がレフト前に落とすタイムリーで17対2。15点差がつき大会規定で5回コールド勝ちを収め、翌日の中国戦を控えながらもオープニングラウンドを連勝でスーパーラウンド進出を決めた。

 川口監督が一貫して話す、ゾーンを上げてベルト付近の球を1スイングで仕留める攻撃が徹底され、直前合宿の2試合も含め4試合連続で2桁得点と打線の勢いはとどまることを知らない。翌日のオープニングラウンド最終戦では同じく2連勝の中国との対戦(日本時間19時30分試合開始予定)が控える。次戦に向けて川口監督は「次の中国には2023年のアジア競技大会(中国・杭州)で敗れていますし、今回はその借りを返したいです。勝負は時の運もありますが、あと4試合勝ち切れるようにしっかりやっていきます」とより一層気の抜けない戦いに向けて真剣な眼差しを見せた。

監督・選手コメント

川口朋保監督

「悪天候の中での試合は、屋外のグラウンドでプレーすることに慣れている日本の選手にとって日頃から十分に準備ができていることだと思っていたので守備の心配はしていなかったです。(先発の八野田投手について)雨の中の初めての国際試合ということで、どんな投手でも緊張感はあると思います。点は取られましたけど、自分のボールを投げていましたし彼の良い経験になると思います。前日の初戦は緊張もあって選手の口数が少なく、ベンチではスタッフの声の方が大きかったですが、それに比べてこの試合はリラックスして自分たちの表情で試合ができていました」

逢澤崚介(トヨタ自動車)

「相変わらずの強風と小雨の中でも、外野陣で早めの打球判断をせずに声を掛け合いながらやっていこうと話して、その結果大きなミスもせずにいい守備ができました。(初回の同点弾は)2点を先制されていてなんとか得点が欲しい場面で自分のスイングができたので良かったです。パキスタンは前回大会も対戦していて、投手の良いイメージがありましたが、今回はバッティングが結構良かったので気が抜けませんでした。(今後に向けて)先を見て戦う必要はないので、明日の中国戦に全員で勝って、スーパーラウンドでは試合の入りがしっかりできるような雰囲気をつくれるようにやっていきます」

網谷圭将(ヤマハ)

「(3ラン本塁打の打席は)いつも考えている、自分の打てる球は1球で仕留めることを意識した結果がホームランになってくれました。(直前合宿から好調を維持)自分をぶらさずに、シングルヒットを何本も打つというよりは、流れを変える一打が求められていると思ってやっています。(今後に向けて)変わらず自分の打撃スタイルを貫いていきます。もし通用しなかったら、もっと練習をしなければならないことになると考えて、まずは持てる力を全て出すだけです」

福井章吾(トヨタ自動車)

「緊張は全然なくて、自分のやれることを考えてプレーしました。自分は投手と会話をし続けてアップデートしながらゲームメイクをしていくスタイルです。そこは他のキャッチャーに負けない自負はありますし、持ち味として今後もやっていきたいと思います。(3回の打席ではタイムリー)三塁にランナーがいたので外野フライを打つために変化球を狙っていました。消極的にならずにベルトより上の球にスイングできたことがいい結果に繋がりました。プレッシャーもないですし、代表として戦う以上は結果を大切にやっていきます」

第31回 BFA アジア選手権

大会概要出場選手

大会期間

2025年9月22日~9月28日

オープニングラウンド(グループA)
9月22日(月)10:30 フィリピン 1 - 18 日本
9月23日(火)19:30 日本 17 - 2 パキスタン
9月24日(水)19:30 日本 13 - 0 中国
※開始時刻は日本時間(中国:-1時間)

スーパーラウンド
9月26~27日

決勝・3位決定戦
9月28日

開催地

中国(平潭)

出場する国と地域

グループA
日本、中国、フィリピン、パキスタン
グループB
チャイニーズ・タイペイ、韓国、香港、パレスチナ

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