5月30日、第3回 BFA 女子野球アジアカップのスーパーラウンド第1戦が香港の晒草湾遊楽場で行われ、侍ジャパン女子代表は前回(2018年)の女子野球ワールドカップの決勝で戦ったチャイニーズ・タイペイと対戦。序盤に追いつかれるも、打線が繋がり12対1の5回コールド勝ちで4連勝を飾った。
![スーパーラウンド初戦はチャイニーズ・タイペイと対戦](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-1.jpg)
![小島也弥(九州ハニーズ)がヒットで出塁](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-2.jpg)
![三浦伊織(阪神タイガースWomen)のスクイズで先制](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-3.jpg)
![先発の里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-4.jpg)
![随所で高い守備力を見せた侍ジャパン女子代表](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-5.jpg)
![只埜榛奈(東海NEXUS)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-6.jpg)
![スクイズを決める岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_1-7.jpg)
ともに全勝でグループリーグを通過したチーム同士の試合は1回表から動いた。三浦伊織(阪神タイガースWomen)のスクイズで先制したが、その裏、里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)がチャイニーズ・タイペイ打線に捕まる。2番打者に左中間に二塁打を打たれると、3番打者にはレフト前に運ばれる。だが、ここは左翼手・小島也弥(九州ハニーズ)、遊撃手・岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース)の流れるような中継プレーから捕手の英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)に送球がされてタッチアウト。武器のひとつである高い守備力を遺憾無く発揮した。
しかし里は、続く打者にセンター前安打を打たれると、その後一塁への牽制を悪送球し同点に追いつかれてしまった。
やや想定外の展開となったが、味方打線がすぐさま反撃する。2回表、先頭の只埜榛奈(東海NEXUS)が二塁打を放つと、英が犠打を決め只埜は三塁へ。ここで岩見がきっちりスクイズを決めて勝ち越し。2死となったが、出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)の安打、小島の四球とダブルスチールでチャンスを作ると、楢岡美和(九州ハニーズ)が二塁打を放ち2点タイムリー。この回3点の勝ち越しに成功した。
そして、その裏の守備でも岩見が2つ続けて難しい打球を難なく処理すると、里も緩急を生かした投球で修正を図り、その後は走者を出しても落ち着いた投球を見せて4回5安打1失点にまとめた。
![出口彩香(埼玉西武ライオンズ・レディース)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-1.jpg)
![タイムリーを放つ楢岡美和(九州ハニーズ)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-2.jpg)
![里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)は4回1失点の好投](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-3.jpg)
![この日2安打を放った川端友紀(九州ハニーズ)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-4.jpg)
![5回に登板した水流麻夏(阪神タイガースWomen)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-5.jpg)
![英菜々子(埼玉西武ライオンズ・レディース)](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-6.jpg)
![チャイニーズ・タイペイに勝利し決勝進出を決めた](https://www.japan-baseball.jp/img/news/press/20230530_1_2-7.jpg)
打線は3回に川端友紀(九州ハニーズ)のライト前安打と盗塁から作ったチャンスで只埜が内野ゴロを放ち追加点を挙げると、5回にビッグイニングを作る。代打・星川あかり(淡路BRAVEOCEANS)の犠飛、英、岩見、楢岡のタイムリーなどで得点を重ねていくと、代打・白石美優(大阪体育大学)が思いきりよく初球を振り抜いた三塁打を放ってダメ押し。
点差を11点に広げて試合を決めると、その裏は水流麻夏(阪神タイガースWomen)が登板。1死から連打を打たれるも、最後はショートゴロを打たせて、岩見・出口・中江映利加(阪神タイガースWomen)と渡って併殺が完成。序盤こそ苦しんだが大勝を収めた。
これで開幕4連勝とした侍ジャパン女子代表は、スーパーラウンド最終戦の香港戦(日本時間31日16時)を残して、日本時間6月1日15時に行われる決勝への進出を決めた。
監督・選手コメント
中島梨紗監督
「相手は打撃が良く、ベルト付近の甘い球は思いきり振ってきていました。これまでの3戦とは違う緊張感の中、全員勝ち切れて良かったです。初回の中継プレーはすごく大きかったですね。良い雰囲気で試合に臨めていますし、楽しそうにやっている姿が嬉しいので、たくさんの人に女子野球の魅力を伝えられるように準備していきます」
里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)
「点を取ってくれた直後に、しかも牽制のミスだったので反省です。初回はストライクゾーンの狭さを意識してしまったことやポテンヒットを嫌がったこともあって力んでしまいました。2回以降は緩急を使って、打者を見ながらの投球ができました。際どい打球や抜けたと思った打球もアウトにしてもらったので、次は投手が野手を助けられるように頑張りたいです」
岩見香枝(埼玉西武ライオンズ・レディース)
「私は守備でチームに一番貢献できると思っていて、打撃はみんなが良いので繋ぎを意識しています。この球場は内野の土が硬いので、日本の時よりも低く構えてマウンドの下から打球を見るようにしています。いろんな年齢の選手がいますがすごくコミュニケーションが取れているので、日に日にすごく団結しています。これからも全力で相手とぶつかっていけるよう準備していきたいです」
白石美優(大阪体育大学)
「初球から思いきって打つことができました。チームの流れがすごく良かったので波に乗っていけました。(体調を崩して欠場していたが)2日間くらい寝込んでいましたが、逆に体を休められて良かったです。すごい選手が集まっているチームなので、毎日刺激を受けています。これからも任されたところで仕事をしっかりしていきたいです」
第3回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2023年5月21日~6月1日
グループB
5月26日(金)12:00 日本 10 - 0 韓国
5月27日(土)13:00 日本 7 - 1 フィリピン
5月28日(日)16:00 インドネシア 0 - 27 日本
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
スーパーラウンド
5月30日(火)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 12 日本
5月31日(水)16:00 日本 15 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
決勝
6月1日(木)15:00 日本 8 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
開催地
香港
出場国
一次ラウンド
グループA:インド、マレーシア、タイ
グループB:香港、パキスタン、インドネシア、スリランカ
ファイナルラウンド
グループA:チャイニーズ・タイペイ、中国、香港
グループB:日本、韓国、フィリピン
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