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課題を財産にすべく新たなスタート 井端弘和監督「すぐに動き出そうと思う」/第6回 WBSC U-12 ワールドカップ総括

2022年8月8日

 8月7日、台湾・台南市で開催されてきた「第6回 WBSC U-12 ワールドカップ」が閉幕した。優勝にはアメリカ、準優勝にはベネズエラ、3位には地元のチャイニーズ・タイペイが輝きメダルを獲得した。

「“侍ジャパンに入ったから上手い”ではない」

 侍ジャパンU-12代表が出場した日本はスーパーラウンド進出を逃して7位に終わった。
 オープニングラウンドはチェコ戦の1勝のみ。初戦のアメリカ戦では中盤まで1点差で戦いながら、圧倒的なパワーを前に終盤で引き離された。韓国戦とドミニカ共和国戦は惜敗。守備のミスが失点に絡んでしまった。
 今回は準備期間がとても短く、台湾入りの後も隔離期間があったためチーム作りが難しい部分はあった。選手たちに、生活面を含めてメリハリが効いていない部分もあり、基本や規律を徹底できていない場面では指導陣が度々注意や指導を行った。だがオープニングラウンドでは、強敵相手にチームとして機能しきれずに惜しい星を落とす結果となった。

 一方で、プレイスメントラウンド(順位決定ラウンド)に回ってからは、初戦のパナマ戦で序盤から高い集中力で戦い、ミスが出ても仲間たちをカバーした。投手陣を中心にした守りからリズムを作って5対0の快勝。そこから勢いに乗って最後は3連勝で締めた。

 井端監督は今回の18選手について「これで終わりではありませんし“侍ジャパンに入ったから上手い”ということでもない。そうした気持ちを一切無くして、またイチから努力をしてU-15、U-18代表と入ってくれるようになればと思います」と、この経験を今後の糧にして欲しいと願った。

 また、7日昼に行われたミーティングでは選手たちに向けて、井端監督が「仲間に注意できない人間にはなって欲しくない。出た課題は今後に活かしてくれたらと思います」、吉見一起コーチが「野球だけできてもダメ。その言葉の意味をいずれ分かってくれると思います」と選手たちに語りかけたように、今回の代表活動を機に人間的にも大きく成長してくれることに期待したい。

最も参考になったのはチャイニーズ・タイペイ

 井端監督は最終戦終了後「次回大会(2023年)にまた監督として来られるなら、優勝できるチームにしないといけません。日本に帰ってからすぐに動き出そうと思います」と意欲を見せ、選手発掘などを積極的に行う方針を示した。
 また、滞在中にもさっそく行動に移し、スーパーラウンド数試合と、7日の3位決定戦、決勝戦を視察。井端監督は閉会式前に取材に応じ「この舞台で戦うために、どの部分をどれだけのレベルにしないといけないか分かったので、イメージできて良かったです」と収穫を掴んだ。

 視察を経て最も参考になったのは3位に入ったチャイニーズ・タイペイの戦いだという。日本には「アメリカみたいに12歳以下でもポンポンとホームランを打つ選手や125キロを投げる選手はなかなかいないと思います」とし、そうした中で勝つためには同代表が見せたようなソツのない守備や攻撃、走塁を「見習わないといけません」と話した。
 その他にも「今回は国内での準備期間(強化合宿)が1日だけだったので、せめて5日。できれば1週間欲しいところです」とチーム作りに時間を費やしたい意向だ。セレクションについても「打つ、守る、走るということ以外の部分も、もっと見られるようにしていきたいと思います」と、あらゆる角度から「世代最強チーム」を構築していく考えを持っている。

 コロナ禍の影響があって3年ぶりに開催されたU-12ワールドカップ。この大会で悔しい結果に終わったからこそ、選手・スタッフそれぞれが多くの課題を得ることができた。
 それを財産にすべく、一人ひとりが今まさに新たなスタートを切っていく。

選手コメント

増井秀隼(瀬戸リトルシニア)※主将を務める

「チームにメリハリをつけることができなかったので、メリハリを試合に繋げて盛り上げるようにできれば良かったと思います。スーパーラウンドに行けず悔しかったのですが、3連勝して波に乗れて良かったと思います。世界には強いチームや凄い選手がたくさんいて、その中で野球ができて幸せでした」

柏木春瑛(小平リトル)※投打の軸として要所を任された

「一体感がなくて負けてしまったということもあるので、チームに戻ってからは一体感や緊張感を持って取り組んでいきたいです。今後はクラブチームで全国大会出場をして、個人としてはU-15代表に選ばれられることを目標に頑張っていきたいです」

第6回 WBSC U-12 ワールドカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2022年7月29日~8月7日

オープニングラウンド
7月30日(土)15:30 日本 6 - 21 アメリカ
7月31日(日)15:30 韓国 3 - 1 日本
8月1日(月)11:30 日本 15 - 0 チェコ
8月3日(水)15:30 ドミニカ共和国 5 - 2 日本

プレイスメントラウンド
8月4日(木)11:30 パナマ 0 - 5 日本
8月5日(金)15:30 日本 14 - 0 南アフリカ
8月6日(土)11:30 日本 - イタリア

決勝・3位決定戦
8月7日(日)
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、ベネズエラ、パナマ、イタリア、南アフリカ
グループB
日本、韓国、アメリカ、ドミニカ共和国、チェコ

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