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"世界の野球" NO BASEBALL NO LIFE ジンバブエの野球 第1回「ジンバブエの野球」

2022年8月3日


グラウンド整備を行なっている州代表選手たち

文・写真=山口裕也

 初めまして。JICA青年海外協力隊2021年度3次隊野球隊員として、ジンバブエに派遣されています、山口裕也と申します。

 これからこちらのコラムで、ジンバブエの野球を紹介していきます。みなさんが考える「野球」とは少し違うかもしれない「野球」が、ここジンバブエには存在しています。そんなジンバブエならではの野球に焦点を当ててコラムを書いていきます。

 第1回目は、ジンバブエ野球の現状について紹介したいと思います。

 ジンバブエの野球はZimbabwe Baseball Association(ジンバブエ野球協会、通称ZBA)を中心に、初中等教育省、スポーツレクリエーション委員会といった関連機関を大元に成り立っています。

 大きな大会の運営や、企画・開催は基本的にZBAの指示のもとに動いています。2021年にそのZBAが各州レベルで野球協会を発足させたため、それまでの協力隊員はジンバブエ野球協会の所属でしたが、2021年度1次隊からは各州の野球協会所属に変わりました。ちなみに私は、ジンバブエの東に位置しているマニカランド州の野球協会に所属して活動を行っています。

 州レベルの野球協会はマニカランド州の他に、ハラレ州、マショナランド・ウェスト州、ミッドランド州、ブラワヨ州、マシンゴ州と6つが組織されています。ブラワヨ、ハラレ、ミッドランドでそれぞれ約50人、マショナランド・ウェストでは30人、マシンゴ、マニカランドでは約20人のプレイヤーが州代表選手として野球に取り組んでいます。州代表選手以外にも部活動のようなクラブで野球に取り組んでいる選手がいます。私の任地、マニカランド州ムタレでは、4つの高校で野球がプレーされており、各高校に20人ほどの選手がいます。

 ジンバブエにおける青年海外協力隊の歴史は長く、初代の隊員が派遣されたのは約25年前になります。そのため、私の任地マニカランド州ムタレ市でも私が来る前から野球をやったことがある大人、子供も少なくありませんでした。野球をやっているジンバブエ人を初めてみた時に、ここで自分なりの野球を伝えていくことに興奮したことを覚えています。グラウンドも空き地のような場所ですが一生懸命ボールを追いかけ、上手くなろうと、選手たちは限られた道具、環境の中でも努力をしています。

 ジンバブエの野球のレベルは、最近の実績で言うと、2020年東京オリンピック・アフリカ予選で3位という結果をおさめており、まずはアフリカで1番になることが目標とされています。

 先日、初めてジンバブエ人同士の試合をみてきました。「投げる・打つ・走る」の技術に関して全てに力強さがあり、特にバッティングには何回も驚かされました。逆方向に鋭い打球を打っている姿に、「一生懸命練習しているのだな」とか「もっと練習機会があれば」など様々な感情が込み上げてきました。


大勢の生徒から注目されながら野球をする高校球児たち

 もちろん改善点もあります。現状、ジンバブエの野球では、作戦を考えたり、試合の流れを読んだりするのが苦手な様です。守備から攻撃の流れを作ることやピッチャーが投げる前に次の動きを確認するといった事前に準備する動きは改善の余地があります。

 私は、事前にできるだけの準備をするスポーツが野球だと思っています。1プレー1プレーに間がある特殊なスポーツです。そこで多くの準備をできるチームが優位に立つのです。今のところ、ジンバブエの人たちは、まだ「事前に準備すること」に慣れていないように感じます。この「投げる・打つ・捕る・走る」だけじゃない野球の面白さを経験してもらい、お互いに多くのことを学びながら、ジンバブエ野球、また野球界全体の発展に繋げていければと思います。

 みなさまも、ジンバブエ野球を一緒に応援していただけたら幸いです。

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