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センバツに出場する侍戦士たち 前編/W杯を戦った2018年U-15代表

2021年3月18日

 3月19日に開幕する第93回選抜高等学校野球大会(以下、センバツ)。2年ぶりに開催される春の高校野球最高峰の戦いには、かつて侍ジャパンU-15代表として日の丸を背負って戦った選手たちも多く出場する。
 前編の今回は2018年にパナマで行われた第4回 WBSC U-15 ワールドカップ(以下、W杯)に出場した新高校3年生たちを紹介する。

 当時の代表経験者の中で先陣を切って登場するのは大会2日目第1試合で宮崎商と対戦する天理の内山陽斗と杉下海生だ。秋季大会では1、2番を組むこともあった2人。W杯では内山が打率.143と苦しんだが、杉下は打率.438を記録し指名打者でベストナインを獲得した。内山はその悔しさ、杉下はその自信を糧に高校でも成長。主将も務める内山は秋季大会の通算打率.545を記録するなど大黒柱となっており、今回の大舞台では躍動に期待したい。
 内山と同じくW杯で悔しい思いをしたのは大会3日目の第2試合で大崎(長崎)と対戦する福岡大大濠(福岡)の古川秀弥だ。国内合宿では元気な姿を見せることもあったが、W杯の大会中はコンディション不良により1試合も出場できず。グラウンドやベンチで裏方仕事に徹しチームに貢献した。福岡大大濠では右翼手のレギュラーを掴み、九州大会準優勝の一員として甲子園の舞台に堂々と立つ。

 大会4日目の第2試合に組まれた智辯学園(奈良)と大阪桐蔭(大阪)の試合は近畿大会決勝の再戦となる1回戦屈指の好カードで、多くの侍ジャパン経験者が名を連ねる。
 決勝戦を7対3で勝利し近畿大会を制した智辯学園には、W杯で打率.364の好成績を残した小畠一心が投手として活躍中。近畿大会では準決勝の市立和歌山戦で9回1失点の完投勝利を収めるなど、左腕の西村王雅とともに上位躍進を目指す。
 対する大阪桐蔭には樋上颯太、池田陵真、坂玲哉、竹中勇登、花田旭と5人のW杯代表が在籍(後編にて紹介する2019年代表の海老根優大も所属)。W杯でも主将を務め中軸を担った池田は、大阪桐蔭でも同じ役割を担いチームを牽引する。また、花田も右翼手のレギュラーとして秋季大会通算.400、2本塁打12打点を記録。W杯で打率.419、14塁打8打点を挙げた長打力と勝負強さは健在だ。
 W杯でチーム最多タイの5試合に登板した竹中も、プロ注目の松浦慶斗と関戸康介に続く投手として上位進出に重要な役割を担う。樋上と坂は、ともにW杯では主力として活躍したが、故障などもあり厚い選手層の中で秋季大会や今大会は選手登録されておらずサポートに回る。

 その後の第3試合で上田西(長野)と対戦する広島新庄(広島)には左腕・秋山恭平がいる。現在170センチと小柄だが当時も165センチ。代表選手の中でも頭ひとつ小柄だったが、伸びのあるストレートを投げこんでいた。W杯ではキューバには2回途中6失点と打ち込まれたが、南アフリカ戦では3イニングを投げて全ての打者から三振を奪った。その後のパナマ戦では奮闘ののち5回途中5失点で負け投手となったが世界屈指の強豪と渡り合った経験は今も大いに生きているだろう。
 昨年は本調子ではなくエースナンバーを奪われたが、右腕・花田侑樹ともに上位躍進を狙う。

 大会5日目の第1試合に聖カタリナ学園(愛媛)と対戦する東海大菅生(東京)はW杯でもバッテリーを組んだ本田峻也と福原聖矢がチームを引っ張る。
 本田はW杯でリリーフとして起用され、走者を置いたピンチでの登板が多かったが、チームトップタイの5試合を投げ、チーム唯一の自責点無し。現在よりもインステップで投じており、左打者の背中を通るような球筋でキューバやドミニカ共和国の強打者たちを仰け反らせていた。
 2年生ながら唯一代表入りしていた福原は、本職は捕手でありながらも二塁手も務めてベストナインを獲得。5盗塁を記録し最多盗塁のタイトルまで奪い、身長166センチ(当時)の小柄な体で4強入りに大きく貢献した。
 この代表活動の際に同部屋だったことで親交が深まり、本田の後を追って福原が入学。昨夏の東京独自大会でもバッテリーを組み活躍し優勝に貢献するなど、その豊富な経験値を甲子園でも存分に発揮したい。

 1回戦のトリとなる大会6日目第1試合(対専大松戸)に満を持して登場するのは中京大中京のエース・畔柳亨丞。精鋭揃いのU-15代表の中でも最速143キロの力強いストレートは目立っており、W杯では5回3分の2を投げて10奪三振を記録した。
 高校でも凄みを増して現在は最速151キロ。秋季大会は通算防御率0.72という圧倒的な安定感で、高橋宏斗(現中日ドラゴンズ)を擁した前年に続く東海大会連覇に導いており、今大会でも大会注目投手の1人だ。

 地球の裏側・パナマで日の丸を胸に戦い貴重な経験を積んだ選手たち。彼らが高校最後の1年でどんな活躍を見せるのか楽しみだ。
 後編では2019年の国際大会(第10回 BFA U15アジア選手権、U-15アジアチャレンジマッチ2019)に出場した新高校2年生世代の選手たちを紹介する。

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