第8回WBSC女子野球ワールドカップ(22~31日、米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子代表が20日(日本時間21日)、フロリダ州ヴィエラのUSSSA・スペース・コースト・コンプレックスで公式練習に臨んだ。
![練習開始前にグラウンドにあいさつする選手たち](/img/news/press/20180821_1_1-1.jpg)
![ノックでゴロを軽快にさばく川端](/img/news/press/20180821_1_1-2.jpg)
![投内連係でノックを受ける投手陣](/img/news/press/20180821_1_1-3.jpg)
![ノックで二塁へ送球する船越](/img/news/press/20180821_1_1-4.jpg)
![捕手陣に指導する橘田監督(右端)](/img/news/press/20180821_1_1-5.jpg)
![大会役員と話をする橘田監督(左)](/img/news/press/20180821_1_1-6.jpg)
![土のマウンドで投げる石村。後方は人工芝のマウンド](/img/news/press/20180821_1_1-7.jpg)
現地練習4日目にして初めて、施設内の別グラウンドに土のマウンドが用意された。1時間だけ使用可能となり、8人の投手陣は早速、感触を確かめに向かった。目の当たりにしたのは、人工芝マウンドの一部をくり抜いて土を入れたもの。今は人工芝部分と土の部分に段差がある状態だが、21日までに土を盛って段差をなくす作業を行うという。
本来の高さがないとはいえ、7人の投手が一人7分間の投球練習を行った。土は米国流の粘土質のタイプ。エースの里綾実投手(愛知ディオーネ)は「粘土みたいにグニャグニャしている」と言いながらも感触は悪くなかった様子。「(スパイクが土に)ちゃんと入るので、粘れる。投げることだけを考えると、投げやすいです」と感想を語った。
やっかいなのは打球処理だ。投手陣が実際にボールを転がしてみると、人工芝部分は打球が高く跳ねる一方、土の部分はほとんど転がらなかった。マウンド自体のすそ野もグラウンドとわずかな段差があり、投手前の打球は不測の動きをする可能性がある。
この土のマウンドの横には、新しい人工芝のマウンドも用意された。実は、どちらを使用するかはまだ決まっておらず、参加各国の意見を聞いて、21日の監督会議で決定するという。
人工芝マウンドは、この施設にすでに設置されているものとは違うタイプだった。大野七海投手(大阪体育大)は「(踏み出した)足がズルッと滑ります。雨の中のマウンドみたい。これで雨が降ったらどうなるんでしょうか」と不安を口にした。「歩幅を狭めて投げ方を変えないといけないですね」と新人工芝マウンドへの対応をイメージした里は「ある程度ごましながら調整してやっていきます」と語った。
![土のマウンドを確かめる投手陣](/img/news/press/20180821_1_2-1.jpg)
![土のマウンドで投げる大野](/img/news/press/20180821_1_2-2.jpg)
![土のマウンドで投げる田中露を見つめる橘田監督(左)と木戸ヘッドコーチ](/img/news/press/20180821_1_2-3.jpg)
![土のマウンドで投げる里](/img/news/press/20180821_1_2-4.jpg)
![人工芝のマウンドで投げる里](/img/news/press/20180821_1_2-5.jpg)
![土のマウンドでノックを受ける清水](/img/news/press/20180821_1_2-6.jpg)
![ランチ後のミーティングで橘田監督の話を真剣な表情で聞く選手たち](/img/news/press/20180821_1_2-7.jpg)
マウンド問題は二転三転している。大会前には人工芝マウンドで実施と告知されていたが、17日に土のマウンドを用意していることが判明。ただ、開幕を2日後に控えてもどちらを使用するか未定という事態だ。橘田恵監督は「日本としては土でいきたいと言うつもりです。どちらにしてもあまり気にし過ぎないようにと思っています。あらゆる嫌な想定を伝えて、準備としての心構えをどんどん出していこうと思います」と悠然と構える。
この日は、22日の開幕戦で対戦するドミニカ共和国がまだ現地入りしておらず、21日の公式練習をキャンセルしたことが分かった。開幕にも間に合わない可能性がある。橘田監督は「休養日(27日)に組み込まれるかもしれない」と想定。すでにオープニングラウンド5試合のローテションを組んでいたが、ドミニカ共和国戦が27日になる場合のローテションについても検討を始めた。様々な想定をして準備を進めていく。
第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会期間
2018年8月22日~8月31日
オープニングラウンド
8月22日(水)23:00 日本 8 - 0 ドミニカ共和国
8月23日(木)23:00 香港 0 - 23 日本
8月25日(土)7:00 日本 2 - 1 カナダ
8月26日(日)7:00 キューバ 1 - 4 日本
8月27日(月)7:00 日本 5 - 1 オーストラリア
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
スーパーラウンド
8月29日(水)7:00 日本 3 - 0 アメリカ
8月30日(木)2:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
8月30日(木)22:00 日本 10 - 0 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
決勝
2018年9月1日(土)7:00 日本 6 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
開催地
アメリカ(フロリダ)
出場する国と地域
グループA
アメリカ、ベネズエラ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オランダ、プエルトリコ
グループB
日本、カナダ、オーストラリア、キューバ、香港、ドミニカ共和国
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