8月29日、「侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」が明治神宮野球場で行われた。「第14回 BFA U18アジア野球選手権」(台湾・台南市で9月7日から13日)に出場するU-18代表は1対7で敗れたものの、見せ場を多く作った。

試合は波乱の幕開け。先発のマウンドに上がった織田翔希(横浜)が、1回は榊原七斗(明治大)と渡部海(青山学院大)の連打で1点、2回は小林隼翔(立教大)の2ラン、赤堀颯(國學院大)、榊原、渡部に3連続タイムリーを浴び5点と、計6点を失った。
だが3回以降にU-18代表が持ち味を発揮する。初回に一時同点となるタイムリーも放った「4番・捕手」の山田凜虎(智辯和歌山)が「内角を使い出してから幅が広がりました」と振り返ったように、前田侑大(高岡第一)、小林鉄三郎(横浜)、杉本真滉(智辯学園)、萬谷堅心(花巻東)、末吉良丞(沖縄尚学)が2安打しか打たれず。失点も味方の失策が絡んだ前田の1失点のみで、四球も小林の1個のみで試合を壊さなかった。
守備陣も遊撃手の池田聖摩(横浜)が、雨の中でも「しっかり前にチャージして自分らしい守備ができました」と振り返ったように美技を連発。右翼手の梶山侑孜(神村学園)や二塁手の井口瑛太(関東第一)も好守を見せるなどして、1失策のみで投手陣を支えた。
打線は山田のタイムリー以外は得点こそ奪えなかったが、梶山と萬谷が2安打、井口が1安打。岡田龍生監督も「消極的な打撃をする選手が1人もいなかったです」と姿勢を評価した。

試合を終え、山田は「バットに当たらないかと思いましたが、打つことができて自信になりました」と振り返った。また、3回以降のリードでは「岡田監督の助言や(27日の)早稲田大戦の反省を生かして上手くハマりました」と手応えを語った。
また、打撃では無安打で「手も足も出ない状態になってしまいました」と振り返った池田だが、アジア選手権のチャイニーズ・タイペイや韓国の投手陣の速球対策になったことは間違いなく「この経験を活かして対策をしていきたいです」と前を向いた。
貴重な経験を得たU-18代表の選手たち。30日は休養し、31日から直前合宿を再開し、9月7日の開幕に向けて調整を進めていく。

監督・選手コメント
岡田龍生監督
「投手陣の球は悪くなかったですが、大学代表のレベルの高さに驚きました。でも持ち味を出してくれて、良い経験・材料になりましたし、チームのまとまりも前の試合以上に出てきました。打撃も大学代表の鈴木英之監督からも“想像以上に良かったです”と言っていただきましたし、打ち取られはしましたが、芯にとらえてもいましたね。実際に大学代表の投手を体感できたことは、この大会に向けても今後に向けても良い経験をさせていただき感謝です」
織田翔希(横浜)
「足りない部分が分かった試合でした。(良かった部分は)1つ挙げるとしたらフォークで三振を取れたことくらいですね。張られていたら打たれましたし、ボール球で泳がせても打たれました。(大学代表のレベルは)段違いでしたね。追い込んでも簡単に三振はしないですし、ボール球でもヒットにする。すごく粘り強くて、さすがでした。その中でどうピッチングすれば抑えられるのかと考えることが大事だなと思いました。すごく良い経験となったので、まずはアジア選手権に活かしていきたいです」
小林隼翔(立教大)
「(2回に織田から2ラン)変化球が続いていたので体が勝手に反応して打てました。(投手陣全体の印象について)低めに丁寧に集めて打者の嫌なところを突ける投手が多かったです。(自身もU-18代表で主将として2023年のW杯優勝を経験)短い期間の戦いなので一丸となってそれぞれの役割を全うして優勝して欲しいです」
渡部海(青山学院大)
「自分も高校生の時に代表に選んでいただいて、壮行試合で大学生との差をまざまざと見せつけられました。そういう意味では今度は大学代表の立場になって、そういう試合を今日見せられたと思うので、すごく良い試合だったと思います。(高校の後輩でもある山田へのエール)本当に良いピッチャーがたくさんいると思うので、その持ち味を引き出してあげたり、コミュニケーションを取ったりして、投球の攻め方につなげていけばいいんじゃないかと思います」
























