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初の対外試合で際立った鈴木泰成の存在感 機動力を絡めた先制点も光る

2026年7月4日

 7月4日、「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(WCBC)」(7月11日から15日/台湾・台中市)に出場する侍ジャパン大学代表直前合宿の3日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。この日は、代表結成後初の対外試合として社会人野球の名門・ENEOSと対戦。3対5の敗戦の中にも、エース・鈴木泰成(青山学院大)の存在感と機動力を活かした先制点が光った。

 午前中は、前日に続くケースノックで緻密なサインプレーを確認。その後、野手陣はフリーバッティングで汗を流して午後からの対外試合に備えた。

 13時から始まった試合では、1回裏に先制のシーンを築く。1番に座る榊原七斗(明治大)がセンター前ヒットを放つと、すかさず二塁への盗塁を決める。山里宝(亜細亜大)が四球を選んで無死一、二塁。3番の黒田義信(東日本国際大)にライト前へのタイムリーヒットが飛び出して1点を奪う。鈴木英之監督が先制点を振り返る。
「盗塁はノーサインで積極的に走ってくれました。榊原と黒田は状態が良いままに、しっかりと結果を出してくれました」
 機動力を絡めた攻撃を目指すチームにあって、1回裏は理想的な攻撃だったと言える。
 3点ビハインドの8回裏には、代打・赤堀颯(國學院大)のレフトへの二塁打を起点に、またしても代打の林純司(慶應義塾大)がライト前ヒットを放って1点。さらに途中出場の眞邉麗生(駒澤大)がセンターへ犠飛を放って1点差に。9回表に1点を献上して最後は2点差で敗れたが、随所で攻撃のバリエーションの豊富さを見せた。

 投手陣で際立ったのは、エースとして期待される鈴木泰成(青山学院大)だ。先発マウンドに上がった右腕は、自己最速となる155キロをマークしながら、社会人野球の名門・ENEOS打線を力で押し切った。3イニングを投げて4奪三振の無失点。打たれたヒットは、わずかに1本と、完璧に近いピッチングで、鈴木監督はこう称賛する。
「鈴木泰成は、さすがの立ち上がりから、エースらしいピッチングをしてくれました。落ち着いて素晴らしいピッチングを見せてくれました。スピード、コントロール、変化球、そしてフィールディングと、すべての分野で高いレベルにある投手だと思います」
 2番手で登板した左腕の藤本士生(國學院大)が制球を乱して4失点するイニングがあったが、3番手の宮原廉(近畿大)とタイブレーク練習で登板した馬場拓海(日本体育大)は最少失点に抑えるなど、投手陣は全体的に上々の仕上がりを見せた。

 7月6日には対外試合2戦目となる社会人野球の東芝戦を控えている。次戦も見据えて、鈴木監督は力強く語った。
「チームとしての一体感が出てきました。ゲームをすることで、さらにその一体感が増してほしいと思っています。今日は試合に負けましたので、次の試合は勝利にもこだわって戦いたいと思います。勝って台湾に向かいたいと思います」

選手コメント

鈴木泰成(青山学院大)

「良いスタートを切るために全力で行こうと思っていましたので、そこは良い結果になってよかったです。今日は基本的にストレート。力で押すことをテーマに投げました。ストレートが良いとフォークボールの質も良くなるので、ここ最近では一番良いと思えるぐらいに状態は上がっています」

藤本士生(國學院大)

「捕手とのコミュニケーションは充実していたので、自分の調整の仕方などでもう少しできることがあったと思います。環境の変化や、いつもと違うチームメイトとプレーすることで、少しだけ気持ちのコントロールができていなかったところはありましたが、徐々に自分のペースで投げられました。ピッチングの軸となるチェンジアップが2イニング目以降は思い通りに投げられたのは大きかったと思います。今日は楽しんで投げられたので、次戦は結果にこだわってやりたいです」

榊原七斗(明治大)

「1打席目のセンター前ヒットは、当たり自体はあまりよくありませんでしたが、結果的に間に落ちてヒットになったのでよかったです。盗塁は、鈴木監督から『行けたら行け』という言葉をいただいているので、さらに盗塁の技術を高めていければと思っています」

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