ニューヨークからのレポート ~元日本代表戦士たちのMLB戦記・岩隈久志編~ | ジャパン | 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト

メニュー

日本語 English

ニューヨークからのレポート ~元日本代表戦士たちのMLB戦記・岩隈久志編~

2016年12月2日

文=Daisuke Sugiura

 マリナーズで5年目のシーズンを終えた岩隈久志は、今では“メジャーでも有数の過小評価されているピッチャー”と言えるかもしれない。
 今季は4月に0勝3敗という最悪のスタートを切りながら、最終的には33試合で16勝12敗、4.12という成績をマーク。防御率こそやや悪かったが、勝ち星は2014年に挙げた15勝を上回る自己最多だった。野茂英雄(3度)、松坂大輔(2度)に続き、メジャーで15勝以上を複数回成し遂げた史上3人目の日本人投手になっている。

 投球回数199回も自己2位タイ。今季のマリナーズはシーズン終盤までプレーオフ争いに絡んだが、その健闘は34歳の日本人右腕の頑張りなしにあり得なかったはずだ。
「日本でも大物ではあったのだろうけれど、ダルビッシュ有、松坂ほどに名前を知られていなかった投手が、今ではスーパースター級の数字を残すようになった。クマの入団時には、ここまで凄い投球をするとは誰も思っていなかったのが正直なところです」
 シアトルのラジオ局のレポーターとしてマリナーズの取材を続けてきたシャノン・ドレイヤー記者は、2014年の時点でそう証言していた。今季に5年間で3度目の14勝以上を挙げた岩隈は、依然として周囲を驚かせ続けているのである。

 これほどの実績を残しながら、岩隈の知名度はなぜ上がらないのか。メジャーではケガが多く、フィジカル面で弱いという印象が付きまとっているのが大きいに違いない。そして何より、過去5年で一度もプレーオフに出場しておらず、メジャーリーガーとして大舞台に立った経験がほぼゼロなのが響いているのだろう。
 岩隈本人は十分な実績を残してきたのだから、ポストシーズンに出れないのは不運な面もある。そんな背景があるからこそ、来年3月の第4回WBCでは再び日本代表を背負ってマウンドに立って欲しいと願わずにはいられない。

 2009年の第2回WBCでは、岩隈は出場した全投手の中で最多の20イニングを投げ、防御率1.35、WHIP0.90という見事な数字をマークした。打線の援護がなかったために1勝1敗に終わったが、優秀選手賞を受賞。投球内容は3勝を挙げてMVPを獲得した松坂に勝るとも劣らず、評価を大きく上げる結果になったのだった。
 そんな岩隈にとって、来春のWBCはベストのタイミングではないのかもしれない。右肘に不安を持つ上に、2018年の契約は来季のイニング数次第。それら事情もあり、3月という早い時期の実戦を本人が希望するかどうかは微妙ではある。

 ただ、もしも出場が叶えば・・・35歳を迎えても上質なコントロールと投球術を保った大ベテランは、侍ジャパンにとって貴重な武器となる。そして、岩隈本人にとっても、各国が過去最高のメンバーを揃えてきそうな第4回WBCは、その実力と真価を改めてアピールするには絶好の舞台となるはずなのである。

2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™
大会日程

1次ラウンド
プールB
2017年3月7日(火)~11日(土)

2017年3月7日(火)19:00 日本 11-6 キューバ
2017年3月8日(水)19:00 オーストラリア 1-4 日本
2017年3月10日(金)19:00 日本 7-1 中国

2次ラウンド
プールE
2017年3月12日(日)19:00 オランダ 6-8 日本
2017年3月14日(火)19:00 日本 8-5 キューバ
2017年3月15日(水)19:00 日本 8-3 イスラエル

決勝ラウンド
準決勝
2017年3月21日(火)18:00(日本時間22日10:00)日本 1-2 アメリカ

決勝
2017年3月22日(水)18:00(日本時間23日10:00)プエルトリコ 0-8 アメリカ

会場

高尺スカイドーム
東京ドーム
マーリンズパーク
エスタディオ・チャロス
ペトコ・パーク
ドジャー・スタジアム

公式サイト

WORLD BASEBALL CLASSIC™

練習試合

3月18日13:05(日本時間19日5:05)シカゴ・カブス 6-4 日本
3月19日13:05(日本時間20日5:05)ロサンゼルス・ドジャース 3x-2 日本

PARTNERS

DIAMOND PARTNERS

  • 日本通運
  • MUFG

OFFICIAL TITLE PARTNER

  • ラグザス株式会社

OFFICIAL PARTNERS

  • JTB
  • KONAMI
  • 興和株式会社
  • 花王 SUCCESS
  • JAPAN AIRLINES
  • DOCTORAIR
  • 檸檬堂

SUPPORTING PARTNERS

  • LAWSONticket
  • UNIQLO
  • mizuno