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試合レポート

壮行試合は大学代表が5対0で高校代表に勝利!収穫と課題を手にアジアの頂点へ!

2016年8月27日

 第11回 BFA U-18アジア選手権(8月30日~9月4日、台湾・台中)に出場する侍ジャパン高校(U-18)代表が27日、QVCマリンで侍ジャパン大学代表との壮行試合を行い、0対5で敗れた。

 球場に2万590人が詰めかけた一戦。高校代表の先発・早川隆久(木更津総合)に対し、7月の日米大学野球で優勝した大学代表打線がいきなり牙をむく。初回、1死から大西千洋(法政大)が俊足を活かした内野安打からヒットと四球で満塁とし、5番・吉川尚輝(中京学院大)の内野ゴロがフィルダースチョイスを誘って1点。さらに6番・森下翔平(東海大)、牛島将太(明治大)の連続タイムリーで3点を加えると、2死後に9番・京田陽太(日本大)もセンター前に弾き返し、大学代表がこの回5安打を集めて計5点を奪った。
 対する高校代表は、大学代表の先発・柳裕也(明治大)に対して、初回の守備でセンターからの好返球で刺殺を記録した3番・鈴木将平(静岡)がレフト線を破る2塁打を放てば、2回には5番に座った松尾大河(秀岳館)もレフトへ弾き返すと俊足を飛ばして2塁に到達。試合後の柳も「すごくいいスイングをしていた」と褒め称えた。
しかし、結果的にはその後の大学代表の投手陣の前に、途中出場の主将・小池航貴(木更津総合)の内野安打を加えたのみの計3安打で無得点。小枝守監督は「大学生に比べてスイングが弱い。ある程度、軸は決まったけど(チャンス)メーカーになる選手がちょっと消極的」と課題を口にした。

 だが、その課題以上に高校代表の投手陣の頑張りが光った試合だった。先発の早川が2回は立ち直って無失点に抑えると、2番手の藤平尚真(横浜)は最速149km/hのストレートを低めに集め、「自信になった」と1回を無安打無失点。それ以降も、寺島成輝(履正社)、島貴明(東海大望洋)、高橋昂也(花咲徳栄)、堀瑞輝(広島新庄)が、それぞれ1イニングずつを投げ、走者を背負いながらも無失点で切り抜けた。
そして8回からは、今夏の甲子園優勝投手の今井達也(作新学院)が登板。今チームの初実戦マウンドとなったが、「挑戦者という気持ちで向かって行った」と最速151km/hをマークするなど切れ味抜群のストレートで4者連続を含む5奪三振をマーク。大学代表の横井人輝監督も「素晴らしいスピード。甲子園の疲労感もある中であれだけ投げられる投手は久しぶりにみた」と脱帽の投球で、2イニングを無失点に抑え込んだ。

 結果は大学代表が地力の差を見せて5対0で勝利したが、試合を視察した赤星憲広・侍ジャパンアンバサダーは「鈴木君は観ていて躍動感がある。投手陣も早川君が立ち上がりに打たれましたけど、2回以降はしっかりと抑えた。特に今井君は投げたいコースに投げることができていて、大学生も手が出なかった。大学生という一つ上のレベルのチームと戦って、これから国際舞台で戦う上でも大きな経験になったはず」と収穫の大きさを訴えた。
 高校代表の選手たちも試合後は晴れ晴れとした表情で、「4番・捕手」で出場した九鬼隆平(秀岳館)が「初回は少しやられましたけど、バッテリーとしていい経験ができた」と手応えを口にすれば、主将の小池は「雰囲気も良くて、まとまりが出てきた。一人一人が言い合えるチームになってきた」とチームの団結力に自信を見せた。
 その選手たちの姿を見て、「1日1日、確実にチームの輪ができて、野球らしくなってきた。これをキッカケにして敵地に乗り込みたい」と小枝監督。チームは明日28日に台湾へと出発し、30日の初戦・香港戦に臨む。2011年の第9回大会以来、通算5回目のアジアの頂点へ向けた戦いが、いよいよ幕を開ける。

第11回 BFA U18アジア選手権

大会概要 出場選手 放送予定

大会期間

2016年8月30日(火)~9月4日(日)

オープニングラウンド

8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア

セミファイナルラウンド

9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本

決勝

9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)

開催地

台湾・台中

参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア
関連情報
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壮行試合

8月27日(土)「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」
QVCマリンフィールド

「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」特設ページ
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