6月22日、「第45回 日米大学野球選手権大会」(7月8日から13日まで北海道、新潟、東京で5試合開催)に向けた侍ジャパン大学代表の選考合宿2日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。







前日の計12イニングの紅白戦に続き、この日も午前中にフリー打撃や打撃測定、シートノックなどが行われた後、6イニングと5イニングの紅白戦が行われた。猛暑の中の連戦ではあったが選手は疲れを見せずにハツラツと躍動した。
登板した13投手も伊藤樹(早稲田大)を除いて連投ではあったが高いパフォーマンスを維持。特に毛利海大(明治大)は前日に続き1人の走者も許さず、キレと制球の良いストレートと変化球のコンビネーションで全国から集まっている猛者たちを抑え込んだ。さらに昨年に代表入りした渡邉一生(仙台大)ら複数の投手も2日続けて無失点に抑えるなど、この日の2試合通じて失点はわずか6点と投手陣の好投が目立ち、スピーディーな試合展開となった。







野手では阪上翔也(近畿大)が、シートノックでは外野から強肩を見せ、紅白戦では安打(単打)、二塁打、三塁打の3安打を放ち、守備力・ミート力・長打力・走力と様々な要素でアピール。堀井哲也監督も「印象に残った選手の1人です」と評した。高校時代は投手としても活躍し、打っても高校通算33本塁打。大学では二刀流として入学したが、リーグ戦登板は2年春の1試合のみで外野手に専念している。「粗さが無く良いスイングができるようになりました」と話すように、これまでに2回のベストナインを獲得。今春も打率.434でリーグ優勝に貢献するなど右肩上がりの成長を続けており、初の侍ジャパン入りに向けて大きなアピールを続けている。







選考合宿最終日となる23日は午前中に紅白戦を実施。そこでは全日本大学野球選手権での疲労を考慮され、2日間登板していない櫻井頼之介(東北福祉大)、米田天翼(東海大)、鈴木泰成(青山学院大)、藤川泰斗(福井工業大)、中西聖輝(青山学院大)が登板予定。堀井監督は「今日ブルペンで見ましたが元気でしたね」と話したように、どんな投球を見せてくれるのか楽しみだ。
そして、全体練習が終了した後にすぐ選考会議を行い、代表26選手が発表される予定となっている。
選手コメント
大塚瑠晏(東海大)
「(この日の主将役に指名)まさか自分になるとは思っていませんでしたが、高いレベルの選手の中で良い経験ができました。積極的に声をかけ、いつも通りにやることができました。高校時代は(コロナ禍で)U-18代表が無く、侍ジャパン入りは上を目指す中での目標の1つなので、しっかり叶えてアメリカに勝ちたいです」
阪上翔也(近畿大)
「1日目は力が入って思うようにプレーできませんでしたが、今日は守備で前の打球も上手く捕ることができましたし、打撃も持ち味を活かすことができました。リーグでも打率を残せていますし、甘い球をしっかり打ち返すことを意識しています。最終日も今日と同じように平常心で臨みたいです」
第45回 日米大学野球選手権大会
大会期間
2025年7月8日~7月13日
試合日程
7月8日(火)18:00 日本 - アメリカ
7月9日(水)18:00 アメリカ - 日本
7月11日(金)17:00 日本 - アメリカ
7月12日(土)12:00 アメリカ - 日本
7月13日(日)17:00 日本 - アメリカ
開催球場
エスコンフィールドHOKKAIDO
HARD OFF ECO スタジアム新潟
明治神宮野球場