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ニカラグアチームへボールを贈呈 野球の更なる普及を目指して

2017年9月7日


ニカラグアへボールを贈呈

「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)に出場している侍ジャパンU-18代表は9月6日、「ベースボール・セントラル」で練習を行ったが、その冒頭、グラウンドに一人の訪問者があった。

 ニカラグアの阿部翔太コーチだ。カナダ入り後、9月3日に28歳の誕生日を迎えた青年海外協力隊(JICA)で、昨年10月からニカラグアで野球指導を展開している。 この日、日本チームからニカラグアチームへ「ボール贈呈式」が行われた。その経緯について、日本高野連・竹中雅彦事務局長は説明する。
「ボールが国内では生産されておらず、輸入に頼っている状況だと聞きました。2020年の東京オリンピックで野球競技は復活しますが、それ以降も継続させていくためにも、野球を世界に普及させていきたい。それが、私たちの望み。わずかだが協力したい、と。それが日本の使命であるとも考えています」。

 阿部コーチは感謝の言葉を口にした。
「カナダに持ってきたのは50球。考えてもいなかったことなので、本当にうれしいです。ニカラグアは野球とボクシングが国技。今大会もユーチューブで国民皆が見ています。メジャーで完全試合を達成したデニス・マルティネス(1991年、当時エクスポズ)の活躍がきっかけで、国内の野球熱が高まり、子どもたちの夢を与えているのは、野球なんです」

 阿部コーチは福島県出身。いわき光洋高から桜美林大(三塁手兼一塁手)へ進み、大学では4年春からベンチ入りし、ラストシーズンの秋にレギュラーをつかんだ努力家。真摯な性格が、青年海外協力隊で生かされている。
 首都・マナグア市に拠点を置き、スポーツ庁が運営するアカデミーで指導を行う。9歳以下、12歳以下、15歳以下、18歳以下と世代別に分かれており、18歳以上はプロチームでプレーする。今大会はマイナー契約5選手が出場する予定だったが、ビザ発給等の諸問題があり1人しか登録できなかった(その1人も、9月8日にカナダ入り)。

 阿部コーチはアカデミーでの指導以外に、時間を見つけては周辺の学校へ"飛び込み"で教えに行くこともある。ニカラグアには「スポーツは男子のもの」といった固定観念が根強いそうで、その概念を覆し、女子野球を定着させることが2018年10月まで2年間の在任期間中の目標だ。あとは「選手たちの力はある」(阿部コーチ)と、高いポテンシャルを伸ばすための指導者育成も課題だと語る。

 当然、文化の違いもある。「時間を守らないんです。集合時間を決めても、一人来るか来ないか……。30~45分後にようやく現れる。粘り強く待つしかない」。大会期間中の遅刻は許されないため、遅れて来ることを想定して、集合時間を前倒しで設定することもあった。野球を通した人間教育も、阿部コーチに託された役目なのである。

「帰国後、選手たちが子どもたちと町中でキャッチボールをして、野球に触れる環境を作ってもらえれば、ありがたい」(竹中事務局長)。約150個の練習ボールは選手個々のリュックサックへと詰め込み、ニカラグアに持ち帰る。

第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ

大会概要 出場選手 放送予定

大会期間

2017年9月1日~9月11日

オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

開催地

カナダ サンダー・ベイ

参加国

グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア

グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ

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