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侍ジャパンインタビュー

世界一奪還へ 2015年 侍ジャパン・小久保裕紀監督インタビュー

2015年2月23日

 2015年、球春到来とともに、野球日本代表『侍ジャパン』も再び動き出した。昨年11月の日米野球から、3月の欧州代表戦(東京ドーム)を経て、11月8日に開幕する『プレミア12』へ――。“世界の頂”を目指しての新たな挑戦を前に、小久保裕紀監督に意気込みを聞いた。

――3月の欧州代表との強化試合へ向けての26選手を発表されました。改めて今メンバーの選出ポイントは?

まずは、若くて元気な選手というものを一つの基準にして選びました。今回は投手陣に若い選手が多く入りましたが、それは今後の成長を期待しての選出という部分もあります。その一方で、野手陣に関しては昨年11月の日米野球のメンバーからそれほど変わっていない。今後も投手陣の入れ替わりは多くあると思いますが、野手陣に関してはこのメンバーが2017年のWBCぐらいまでは日本の中心としてやってもらわなくてはいけない。選手たちもそのことを自覚してもらいたいですね。

――3月に代表選手を集めて試合をすることの意義についてはどうお考えですか?

1年に1回だけではなく、2試合だけですけど3月に集まって試合をできるということは非常に大きい。チームの結束を固めるというのは勝つためにすごく大事なこと。特に代表チームでは選手同士が遠慮し合うことがない環境を作ることが大切になりますからね。それには12球団の協力が不可欠です。春季キャンプでは僕が直接、各球団の監督さんに対して代表のスケジュールや大会の説明をして回りましたが、日本でプロになって活躍すれば、最終的に侍ジャパンのメンバーに選ばれるというのが当たり前になってもらいたい。今はそういう意識付けをしている段階です。

――一昨年から常設化された『侍ジャパン』ですが、その効果は感じておられますか?

日本の野球はもう、世界大会を抜きには語れない時代になっています。野球人口が増えて底辺が広がらない限り、トップの人間のレベルも上がらないですし、特に日本では、少子化が続いて、さらに昔よりも選択肢が増えた中で、野球というスポーツを選んでもらうというのは以前より簡単ではなくなっています。そういう意味でも、代表チームの整備というものは今すぐにでも取り掛からないといけない事柄でした。僕はトップチームの監督として、底辺拡大の問題を認識して活動する義務、使命があると思っています。そして、各年代で同じユニフォームを着て戦うことになった訳ですから、彼らに対して、トップの選手たちは常にお手本であり、鏡であるという意識が大切です。

――会見などで、監督の口から「私の考え」という言葉が聞かれました。“小久保ジャパン”の考えとは?

まずトップチームの選手たちは、ここまで野球に育ててもらった訳ですから、しっかりと野球というものに対して恩返しをしないといけないということ。そして、ただ単に野球をするというのではいけない。日本において何かを極めようとすれば、必ず“道”という言葉が付く。武道に始まって、柔道、剣道、弓道、茶道、華道、書道…。ですから、選ばれた選手たちには『野球』ではなく、『野球道』というものを意識してもらいたい。柔道家が道場に入って、畳の上に唾を吐くなんてことはしない。そして我々にとっても道場はグラウンド。そこに唾を吐くなんてことはできないはずです。古臭いですけど、“侍”という名前が付くぐらいですから、それぐらいの意識を持て取り組もうということ。それが私の考えです。

――選手たちには「グラウンドを移動する時には帽子をしっかりとかぶれ」ということも言っているようですが?

毎回、チームが集まった最初のミーティングで話しています。選手によっては同じ話を2回目、3回目と聞いたでしょうし、この先、4回、5回と同じ話を聞く選手も出てくると思いますが、それでも続けていきたい。僕が何度も同じ話しをすることによって、少しずつでもそういう意識を持ってくれる選手が増えれば、その選手たちは自分たちの所属チームに戻ってからも同じ気持ちを持ってプレーしてくれるはずです。そして、他の若い選手たちの手本になってもらいたい。

――3月の欧州代表戦へ向けて、采配、作戦面で試したいことはありますか?

一番は、ヘッドコーチの奈良原さんを今回は召集していないこと。ですから、試合中は僕が三塁コーチャーの仁志と直接サインを出してやり取りする形になる。これは初めての経験です。これは、11月の『プレミア12』でベンチ入りに人数制限が少なかった時のためのテストです。最終的にコーチを6人入れても大丈夫となればそれでいいですが、オリンピックのときのように3人しかダメですとなった時はヘッドコーチをベンチに入れられない。采配の内容云々の前に、まずはサインを正確にスピーディーに選手たちに伝えて、それをチームとして共有することが大事。11月の本番に向けて、いろんなリスクを回避していきたい。

――11月の『プレミア12』へ向けたチーム構成は頭にありますか?

今回はテストで、本番は11月です。『プレミア12』は本当のガチンコ勝負になるので、編成面でも“真のトップチーム”が組めるような体制を整えていきたい。そして、昨年の日米野球で感じたことは、『侍ジャパン』に対する意気込み、使命感、そういうものが高ければ高い選手ほど、グラウンドでも良いパフォーマンスを発揮してくれるということ。『プレミア12』の日程はもう決まっている訳ですから、それを意識することによって準備に対する時間の使い方も変わってくる。その意識が高い選手が多ければ多いほど、勝てるチャンスは大きくなる。シーズンが終わった後、そういう選手を我々がしっかりと選んであげること。そして集合日に、選手たちが高い意識を持って集まってくれると、結果は出るはずです。

――2015年、新たな挑戦を前に、改めて日本のファンにメッセージをお願いします。

まずは僕自身が目の前の仕事に対して全力で取り組みたい。その中で、今年は『プレミア12』という大会が11月に開催されます。そこでの結果はもちろんですが、侍ジャパンというものがこれから永遠に続いて行くものだということを、世間の人たちが認知してもらいたい。昨年の日米野球の影響もあって、かなり広まったとは思います。年末年始のテレビ番組などでも、侍ジャパンのユニフォームを着た選手たちが多く取り上げられていましたからね。その注目度の高さ、期待の高さに負けないような、魅力のあるトップチームを作って行きたい。

――是非、歓喜の瞬間というものを数多く、我々日本人に見せてもらいたい。

もちろんです。負けるチームに魅力はない。“勝つ”というところに魅力があるので、これからも勝利というものを目指して行きます。

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