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"世界の野球"清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「野球人口のすそ野拡大へ」

2017年9月26日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

 野球人口のすそ野拡大へ、新たな挑戦が始まった。米国発祥で、日本でも親しまれている中学年代の硬式野球リーグ「ポニーベースボールリーグ」のニュージーランド協会を立ち上げることになったのだ。もちろん、私もボードメンバーとして、携わることになった。

 きっかけは今春のことだった。アジア太平洋地域での普及拡大にも力を入れている日本協会の事務局から、ニュージーランド野球連盟に一通のメールが届いた。私がニュージーランドで野球振興の活動をしていることもあり、現地でリーグを発足できないかという提案だった。

 日本では、ポニーリーグだけでなく、シニアやボーイズといったプロ野球選手を数多く輩出している中学年代のリーグが存在し、すそ野での野球人口を支えている。しかし、ニュージーランドではこうした組織がこれまで一つもなかった。
 現地で野球の普及を目指す上で、いつも痛感させられることがある。それは、子供たちに「世界」とのつながりを感じさせてあげることが、なかなかできないことだ。これまでにも年代別の世界大会などへ積極的に子供たちを派遣してきたが、まだまだ機会が足りない。
 練習の先に、成果を披露できる舞台が用意できなければ、子供たちの目標も生まれない。ポニーリーグは毎年、米国で世界一を決める大会も行われる。ニュージーランドで優勝したチームは、アジア太平洋地域での大会に出場でき、勝ち上がれば世界の頂点へと駆け上がることもできる。

「これは大きなチャンスだ」。そう思った私は6月に日本へ一時帰国した際、東京駅に隣接したビルにある日本協会を訪れ、リーグ立ち上げに関心があることを伝えた。協会のスタッフも好意的で、資料などを持たせてくれた。ニュージーランドに戻り、「子供たちの次のステップになるはず」と関係者らにプレゼンテーションを行った。野球に熱心な「日本人会」の人たちにも協力を求めた。
 結果、日本人が立ち上げた現地企業が「スポーツ事業部」を発足させ、その中にニュージーランド協会の事務局を置いてくれることになった。まずは私も生活しているオークランドに2チームほど作ることからスタートさせるプランができた。

 9月にはポニーリーグ発足の調印式が現地で行われる予定だ。まずは、リーグに参加する子供たちに、世界で戦える土壌を培っていけるように指導をしていきたい。そして、いつの日か、ポニーリーグの国際大会そのものをニュージーランドに呼びたいと思っている。ニュージーランドで盛んなラグビーと同様、「野球は世界から人を呼べるスポーツなのだ」ということを現地の人たちに示したい。そうすれば、もっと野球の魅力も伝わると思う。

 大きな目標へ近づくための最初の一歩を踏み出すことができそうだ。

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

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