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"世界の野球"【第2回】清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「オセアニア予選」

2015年2月6日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

2015年。ニュージーランド代表での活動は「Oceania Baseball Championship」と題したU18のワールドカップ(W杯)オセアニア地区予選で幕を開けた。大会日程は、1月23日から4日間で、会場はニュージーランドのオークランド。街の中心から西へ車で20分程の場所にあるフィールドだ。このフィールドは、この大会が行われるために昨年中に整備された。

 オークランドにはスポーツをするエリアが数多くある。もちろん街のあらゆる公園やグラウンドではラグビーやクリケット、今ではサッカーなど子供から大人まで多くのスポーツを楽しんでいる。ただ、オークランドには野球専用のような場所を見つけることは難しい。むしろ、ないと言ってもいいのかもしれない。夏に使った野球場のマウンドは、ラグビー等が盛んになる冬には平たく戻してしまうことが多いからだ。そんな環境にも屈せず、ニュージーランドの野球少年たちは、元気に夏(南半球はこの時期が夏季になる)の野球シーズンを楽しんでいる。

 話を大会に戻そう。新たに整備された野球場は、オークランドでは一番の状態だった。土の硬さや芝の長さが、これまで見てきたオークランドの野球場の中でもずば抜けていた。

 オーストラリア、グアム、ニュージーランドの3チームが参加。今夏に日本で行われる決勝に進めるのは1チームだけだ。4日間で9試合。その中でニュージーランドチームはオーストラリアと3試合、グアムと3試合の6試合を戦った。今大会での私の役割は、試合現場での指示ではなく、チーム外側から今後のナショナルチームの課題を明確にし、強化プランを作る準備に携わった。

 グアムには全勝したもののオーストラリアに対しては全敗に終わった。結果、オーストラリアが決勝への進出することになった。オーストラリア戦3試合で31失点。投手力をはじめディフェンス面での課題が浮き彫りになった。2020年の東京五輪を見据えても、ニュージーランドの大きな壁はオーストラリアだ。

 しかし、数年前まではグアムと接戦を演じるレベルにあったニュージーランドがいまや、グアムに対しては常に優位にゲームを展開するまでに成長しているのも事実だ。実戦で見えた課題、そして負けた悔しい経験…。近い将来、トップチームの屋台骨となっていく若きナインがたくましく成長してくれることを望んでいる。

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

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