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"世界の野球"【第14回】清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記 「プロジェクト」

2015年10月13日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

 ニュージーランドは9月27日(日)からサマータイムへと切り替わった。日本との時差が3時間から4時間へと変わる。季節は夏。「ベースボール・タイム」の幕開けだ。

 オークランド政府観光局(ATEED)とJTBニュージーランドによる野球交流プロジェクトを立ち上げることができたのは、現地で春が終わりを告げるつい最近のことだった。これは、オークランド市の観光事業と、私の提案する「日本野球との交流と野球振興」というキーワードを取り入れた新しいプロジェクトだ。そして今後は、ニュージーランドが国としての留学事業や教育事業などとも歩調を合わせていきたいということで、政府機関と協議を重ねている。

 ニュージーランドは、観光はもちろん学生の留学先としても海外から常に高い評価を得ている。日本からもたくさんの留学生や語学研修生が訪れ修学旅行も多い。たとえば、修学旅行でニュージーランドに行く・・・というのは、私の学生時代では憧れのことだった。そんな学生たちを、空港や街で見かけると、羨ましいなと思ってしまう。

 そしてスポーツ交流に目を移せば、盛んに行っているのが、言わずと知れたラグビーだ。ラグビー選手にとってニュージーランドは聖地のような場所であり超本場の環境で練習が行えるということで高校などのラグビー部の遠征として毎年来ている高校も多いそうだ。私の母校の報徳学園ラグビー部(兵庫県)も、7月末から8月にかけて2週間のニュージーランド遠征を行っていた。先生方への挨拶と後輩たちへの激励をと思い練習場所へ足を運んだ。後輩たちは、7.8月の猛暑の日本とは逆に、少し冷え込む中でおもいっきりラグビーを楽しんでいた。素晴らしい体験になったはずだ。
 そしてニュージーランド全体としてはウィンタースポーツでも非常に多くの活動をしている。日本のナショナルチームやプロの選手も合宿などをしているそうだ。ニュージーランドと日本では季節が反対になるため、それ以外にも多くのスポーツ選手が訪れていると聞いている。しかし、これまで、日本との「野球」に関するものはひとつとしてなかったのだ。

 新しいプロジェクト。そんなに簡単ではないだろう。じっくりとしっかりとした仕組みやプログラムを作り出さなければならない。もっともそこには野球だけではなく、ニュージーランドで語学を学ぶこともいい経験になるだろう。野球少年がニュージーランドで英語を学び、野球少年がニュージーランドで日本野球を伝えていく。そんなストーリーを描いていきたい。

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

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