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"世界の野球"清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記「首相官邸 晩餐会」

2017年6月27日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

 5月17日。初めて、日本の首相官邸を訪れる機会に恵まれた。日本の外務省から安倍晋三総理が主催する晩餐会への招待状が届いたのは、ニュージーランドから一時帰国する予定を立てていたころだった。当初の予定では20日の便でオークランドを発つ予定だった。
 日本にいる知人や現地の関係者に、晩餐会の案内状が届いたことを伝えると、「とても貴重な機会。帰国を早めても行ったほうがいい」とアドバイスをもらった。すでに購入していた往路の格安チケットは変更不可。すぐに新しいチケットを買い直して日本へ向かった。

 晩餐会の当日は、来日中だったニュージーランドのビル・イングリッシュ首相らも出席していた。日本とニュージーランドは戦略的協力パートナーという友好関係にあるといい、日本は、昨年12月に就任したイングリッシュ首相のアジアで初めての訪問先にもなっていた。

 私自身、こうした場所に招かれるようになったことはうれしい限りだ。ニュージーランドに移住して今年で3年目を迎えた。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選をはじめ、もっと若い年代でも指導者として活動を続けてきた。普段もオークランドで少年野球をボランティアで指導する。

 今回の招待は、日ごろの活動を評価してもらってのことだったようだ。7月には、在外公館表彰を授与されることにもなっている。野球を通じた活動が、日本とニュージーランドの友好親善に貢献したということが理由だと聞いた。
 現地へ渡った当初は、日本でも「清水はふらっと遊びに行っただけではないか。元プロ野球選手の道楽だ」という声も聞こえてきた。見返すには、言動で示していくしかなかった。地道な活動が実を結ぶにつれて、さまざまなネットワークが広がっている。 ニュージーランドには野球連盟があり、すべての野球に関する活動を統括している。

 一方で、日本の軟式野球連盟やポニーリーグからは、私が現地で活動していることを知ってアポイントが入ることがある。今回も一時帰国を利用してそれぞれの団体を訪れて意見交換をさせていただいた。
 軟式野球も中学年代の硬式野球「ポニーリーグ」も、ニュージーランドという場所に新たな普及の可能性を感じてくれていた。ただ、それはあくまで日本から私が現地へ移り住んでいるという環境によるところが大きい。
 ニュージーランド野球連盟のGM補佐という肩書きがある一方、現地の事情もわかるようになり、組織に縛られることなく、活動の幅を広げることも選択肢に入ってきている。

 野球普及と振興のために、幅広い可能性を探るためにも、もっとフラットに役割を担っていくこともできるのではないかと思う。そのための新たな窓口として、現地で法人をつくることも視野に入れている。自分に何ができるのか、どういう貢献がベストなのか。悩みは尽きない。

(構成協力:産経新聞社 田中充)

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

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