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"世界の野球”ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第24回「世界最下位からの挑戦」

2017年2月14日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 2月25日から3月1日までパキスタンのイスラマバードで第13回BFA西アジア野球大会が開催される。参加国はWBSCランキング24位のパキスタン、52位のスリランカ、54位のイラン、61位のインド、67位のイラク、そして72位のネパールである。大会では3チームずつのグループに分かれて予選リーグを戦い、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
 ネパールはパキスタン、イラクとともにグループAに入り、グループBにはスリランカ、イラン、インドが入った。ネパールの初戦はパキスタン戦(日本、韓国、チャイニーズタイペイ、中国に次ぐアジア5位)である。前述のWBSCランキングにはランク外の国も多く存在するが、ネパールはランク内では最下位であり、他の参加国は全てネパールより格上となる。大会に出場している各国の環境はそれぞれ異なるが、各チームをそれぞれの国家代表としてリスペクトして戦いに臨みたい。

 ネパールは4年ぶりの国際大会出場となるが、この4年間、ネパールには大地震などいろいろな苦難があった。しかし、ネパールが前を向いてそういった苦難を乗り越えていけるよう、私たちネパール野球ラリグラスの会(以下、ラリグラスの会)も活動を行ってきた。

 本コラムの第2回「希望から絶望へ」でも述べたことだが、1999年にプール学院大学(大阪府堺市)の学生が野球が知られていないネパールで何も無いところから野球交流活動を始めて以来、私たちはネパールとともに歩み、私たちも多くの事を学んできた。
 そして、常にネパール野球を応援してきた一方で、ネパール野球の現状に対し常に疑問の目を持って見てきたのも私たちであろう。疑問の目を持って見ることにより、問題点が見えてくる。ラリグラスの会はネパール野球の自立を目標にして活動を行っているが、重要なのは、ネパールの人たちがそういった問題意識を持つことであり、そのためにもラリグラスの会は協働のスタンスでネパールの人たちと一緒に考え、後ろから彼らを支える活動をしてきた。私自身も自問自答の繰り返しである。そして、そういった活動を繰り返すうち、ネパールの人たちとの絆が生まれてきた。

 また、ラリグラスの会の活動では、野球の楽しさを広めるということが重要な部分を占めている。「ネパールの人たちと一緒に野球を楽しみたい」といった思いから始まっており、これはラリグラスの会の活動の根幹をなす部分である。楽しくなければ野球が広まることはないし、ラリグラスの会もこのことと真剣に向き合ってきた。

 そして長年の活動の中で、ネパール野球も徐々に自立の道を歩んでいる。問題は沢山あるものの、自分たちで考え試行錯誤しながら前進している姿は、ラリグラスの会の活動が目指すところでもある。
 今回の西アジア野球大会も出場は難しいと思われたが、ネパール側が強い意志を持ち、自分たちで資金集めなどを行い、出場にこぎつけた。国際大会の慣習により、大会が行われるイスラマバードへの渡航費は、参加国の負担となるが、ネパールは資金の問題で飛行機は使えず、3日から4日間掛けてバスと列車でイスラマバードへ移動し、到着は大会の前日となる。長旅で体調面での不安はあるが、ネパール代表チームは強い信念で、母国を背負う誇りを持って大会に臨んでいる。

 ラリグラスの会は、国際大会出場とかプロ選手を育てるとかということを目的として活動してきたわけではない。しかし、1999年にゼロから始めて活動を行ってきた結果、このような形になったことに、私自身、大変驚いている。ただ、今回の大会もネパール野球発展のひとつの通過点に過ぎない。
 前述のように、WBSCランキングでネパールは世界最下位であり、まだまだ発展途上である。ネパール野球発展への挑戦はこれからも続く。オリンピックの前哨戦となる第13回BFA西アジア野球大会、いわゆる「もうひとつのWBC」の開幕まで、あと10日。

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