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"世界の野球"ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第14回「日本に住むネパール人への野球普及」

2016年6月13日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 ところで、皆さんは最近、街なかにネパール料理店が増えたと感じたことは無いだろうか。ここ数年、日本に住むネパール人の数が増えており、外務省の統計によると、昨年12月末現在で、その数は約5万5千人を数える。国別では6番目の多さで、10年前の約7倍である。ネパール料理店が増えているのには、そんな背景がある。

 そのような状況の中、2013年には東京の阿佐ヶ谷にネパール人学校が開設された。学校の名前は「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」(以下、EISJ)。現在、同校には保育園児と小学生を合わせて100名以上が学んでおり、ラリグラスの会も昨年からEISJとの交流を始めている。そして、このたび、去る5月28日にラリグラスの会は「ネパール交流野球教室 in 東京」を開催し、同校の生徒たちと野球を楽しんだ。

 野球教室の当日は、会場の新小岩公園(葛飾区)に1年生から3年生までのEISJの生徒約30人と教職員・父兄が集まったほか、ラジバンダリ駐日ネパール臨時代理大使、東京都議、葛飾区議も顔を見せた。ラリグラスの会からは、ネパール代表チーム主将のイッソー・タパ氏を含め、約10名が参加した。
 野球教室では、開会式の後、準備体操、キャッチボール、バッティング等、野球の基本的な内容を行った。今回は参加した生徒たちが皆、野球を初めて体験する子どもたちばかりだったので、安全面を考慮し、ボールもバットもプラスチック製の軟らかいものを使用した。野球教室の間、子どもたちは、笑顔一杯でグラウンドを駆け回っていた。投げて、捕って、打って、初めて体験する野球を心から楽しんでいた様子だった。子どもたちからは「野球、楽しい」、「またやりたい」との声が聞こえてきた。

 野球教室が終わって、校長のプラディープ・タパ氏は次のように述べた。
「野球は生徒たちにとって全く新しいスポーツです。生徒たちが本当に野球を楽しんでいたので大変嬉しかったです。これを切っ掛けに、生徒が野球に興味を持ってくれたら嬉しいし、父兄とも協力して、練習する機会を与えたいです。生徒たちのためにこのイベントを開催していただいてラリグラスの会に感謝します。今後もぜひ開催していただきたいです。」

 タパ校長が述べたように、これを切っ掛けにひとりでも野球に興味を持つ子どもが出てくれればと思う。ネパールに野球を広めるには、ネパールでの活動も重要であるが、在日ネパール人に働きかけて行くのも効果的であろう。在日ネパール人に野球が広まれば、ネパール人によるネパール野球の自主運営に繋がっていくことも期待できる。
 近年は、高校野球でも外国籍あるいは両親の一方が外国人という選手がしばしば見受けられる。在日ネパール人の多さを見れば、ネパールからもそういった選手が出ることは大いにあり得ることで、そういうこともネパール野球発展にとっての大きな力となる。
 ラリグラスの会は今後も在日ネパール人とも連携しつつ活動を続けていこうと思う。

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