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"世界の野球”ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第5回「復興支援野球大会の延期」

2016年1月7日

文=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 ネパールでは、地震から8ヶ月以上が過ぎ、いまだその爪痕は残っているものの、子どもたちは、毎日練習に励んでいる。
 また、昨年10月19日から3日間、台湾で行われたアジア野球連盟の審判講習会にネパールからも1名が派遣され講習を受けた。派遣されたのはネパール野球連盟の副会長でもあり、非常に熱心に野球に取り組んでいる男である。彼はみずからMLBのルールブックを取り寄せるなど研究熱心で、ネパール野球の発展には欠かせない人物である。

 さて、そんな中、ネパールでは新たな問題が起こっている。2015年9月20日に公布された新憲法に関する混乱である。新憲法の柱のひとつはネパールを7州の連邦制にすることであるが、一部の少数民族からは、新しい州の区割りでは民族が分断され自分たちの権利が守れないとして反発が出ている。特に、インドとの国境に位置するタライ地方では、インド系の民族であるマデシやタルーが抗議活動を展開、デモ隊と治安部隊の衝突では死者も出ている。

 また、抗議活動として9月下旬からインドとの国境で道路封鎖が行われたことで、インドからの物資が滞り、ネパールの人々の生活に混乱を与えている。特に、燃料に関しては、ネパールではガソリンやガスの殆どがインドからの輸入であるため、ガソリン不足により、自動車の使用が制限されるなど、深刻な状況となっている。

 ネパール野球ラリグラスの会とネパール野球連盟は、昨年の12月の復興支援野球大会に向け、準備を進めていた。しかし、このネパール国内の混乱には、現地のネパール野球連盟を始めとした関係者一同も苦慮しており、復興支援野球大会の準備も滞りがちとなっていた。

 ところで、ネパールでは毎年秋にネパール最大のお祭りであるダサイン(収穫祭)が行われる。昨年は10月13日から25日までがダサインで、この期間中は日本の正月のように、人々は故郷に帰省し、多くの商店、レストラン、学校、役所などが休みとなる。野球の練習もお休みだったようである。
 ダサインが終わって、復興支援野球大会も迫ってきた。しかしながら、ネパールの混乱は好転の兆しを見せない。生活必需品が不足し、ガソリンは入手できず価格も高騰、人々はガス不足のため薪で料理をしている。また、日本から送った野球道具もインドで止まっていて届かない。そこで、大会関係者一同は、このような状況では、野球大会を正常に運営するのは困難と考え、復興支援野球大会の延期を決めた。新たな日程としては、地震発生から1年後にあたる2016年4月25日を目処に考えている。

 野球人口の少ないネパールでは試合をする機会も少なく、子どもたちも大会を心待ちにしていたが、ネパールの現状を考えると、苦渋の決断をせざるを得なかった。ネパールの混乱が一日でも早く治まることを望んでいる。

「ネパール復興支援野球大会」の延期に関するお知らせ

NPO法人ネパール野球ラリグラスの会では、2015年12月16日から12月23日に渡り、ネパールにおいて「ネパール復興支援野球大会」を開催すべく準備を進めておりました。しかしながら、昨今のネパールおける新憲法公布に関連した混乱の状況に鑑み、現状での開催は困難と考え、同大会の開催を延期することといたしました。

本件の経緯、詳細はNPO法人 ネパール野球ラリグラスの会 HPをご覧ください。

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