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"世界の野球"清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記 「ワールドマスターズゲームズ 2017 in Auckland」

2016年11月17日

文・写真=元 野球日本代表 清水直行

 7月。オークランドに関西地方から3、4人の来客があった。2021年に関西で開催される「ワールドマスターズゲームズ」の担当職員たちだった。
 国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が4年ごとに開催し、原則30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰でも参加可能な生涯スポーツの国際総合競技大会だ。五輪の翌年に開催され、第一回は1985年でカナダ・トロントが会場だった。

 4年後の開催地の担当者がオークランドを訪れた理由は、その前の来年4月の開催地だからだった。2017年4月に10日間の日程で、28競技を実施する予定になっている。大会には、100を超える国や地方から2万5000人のアスリートが集う。実は、私もオークランド大会では野球とゴルフにエントリーしている。国代表ではなく、「草野球チーム」単位での参加も可能なので、堅苦しい考えは持たずに気軽に参加できるのもうれしい。現地で準備状況などを視察する中で、日本人である私の存在を知って、訪ねてくれたようだ。

 関西での大会でも実施予定の野球だが、オークランド開催の来春の大会のエントリーチームはまだまだ少ない。現状ではわずか7チームしかない。3会場で、35歳以上、45歳以上、55歳以上と3つのカテゴリーが用意されているので、もっと多くの参加チームに来てほしいと願っている。ニュージーランドで人気のソフトボールがすでに出場枠がすべて埋まっているのとは対照的だ。
 オークランドの大会事務局が熱い視線を送っているのが、日本なのだ。草野球が盛んな日本から多くの出場チームが参加してくれれば、大会も盛り上がるに違いない。プロ野球や日本代表「侍ジャパン」で日本のトップチームが強いことは少し野球に詳しい現地の人であればわかってくれるが、すそ野で草野球レベルでも人気があることを見せるチャンスでもある。

 私は事務局からは全部で19人しかいない「大使」の任を受けている。このため、日本語でのプロモーション映像で参加を呼びかけている。私のフェイスブックでも見られるようになっている。
 これまでニュージーランドで野球普及の活動に携わってきたが、日本から多くのチームが参加してくれることは、私にとっても心強い。私のチームと対戦することになれば、ぜひ元プロである私の球を打ってほしいとも思う。

 国内大手の旅行代理店「JTB」の現地法人がニュージーランド野球連盟のスポンサーになってくれていて、今回も日本から同社を通じて参加してくれた人たちの渡航費の一部が、同連盟の普及活動の一部になる仕組みになっている。オークランドはきれいな海や山もあり、ワインもおいしく、観光にも適している。ぜひ、日本から多くのチームが参加し、皆さんにも現地の雰囲気を楽しんでもらいたいと思っている。

清水直行 ニュージーランド野球の世界挑戦記
著者プロフィール
清水直行(しみず なおゆき)
1975年11月24日生まれ 京都府出身。日大、東芝府中を経て、99年にドラフト2位でロッテに入団。2002年から5年連続で規定投球回、2桁勝利を継続し、エースとして活躍。05年は31年ぶりの日本一にも貢献した。04年のアテネ五輪、06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。10年から横浜(現:横浜DeNA)。プロ12年間で通算105勝、防御率4.16。現役引退後は、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐、同国の代表統括コーチを務める。

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