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"世界の野球"日本人指導者の挑戦「香港野球代表団、仙台へ」

2017年5月12日

文・写真=色川冬馬

 2017年3月24日、香港野球代表団が仙台空港に降り立った。3月末にも関わらず、この日の仙台は雪が散らついていた。香港野球代表団が仙台へ渡航した目的は「深松インターナショナルカップ」への出場だった。深松インターナショナルカップとは、香港野球代表団の国際大会出場機会を創出するために設立された国際大会である。
 初開催となった今年は、七十七銀行、東北大学、石巻専修大学、そして青葉クラブの合計4チームが参加し、香港代表団との試合を予定していた。一方、初めて海外の代表団を受け入れる主催者側は、野球だけではなく、仙台の街も堪能して頂こうと企業や自治体からも協力を募り、代表団を出迎えてくれた。

 仙台空港へ到着後、東日本大震災からの復興の象徴として再開した「漁亭 浜や」にて、名取市閖上の海の幸「ほっき飯」を頂いた。昼食後は、隣にあるスポーツショップにて、代表団は買い物をした。香港では、なかなか野球道具が手に入らないため、選手達は目を輝かせながら品定めをしていた。その間、地元のラジオ局「エフエムたいはく」の生放送に出くわし、私は緊急出演をした。生まれ故郷である地元だからこそ得られた機会だったのかもしれない。

 その後、代表団は仙台市民球場へ移動し、大会に向けて練習を行った。しかし、飛行機にて一夜を過ごす過酷な移動による疲労や寒暖の差から、集中力が散漫になっていた。本番に疲れを残さないため、練習を予定よりも早く切り上げることにした。また、地元の少年野球チームの選手が手伝いに訪れ、子ども達と交流することが出来た。これから戦いに向かう選手にとって、つかの間の息抜きになったに違いない。

 その晩、仙台市内にてウェルカムパーティが開かれた。企業や行政の皆様、そして大会関係者含め約60名の方が、香港野球代表団の激励へ足を運んだ。会場では、この日が初お披露目となった「仙台舞妓」が会場を彩り、主催者である(株)深松組の深松社長より仙台の伝統工芸品「玉虫塗」のボールペンが香港代表団へ記念品として贈呈された。

 私は、こうした機会を提供してくれた香港野球協会、宮城県内の企業や行政の皆様へ深く御礼を申し上げた。一国の代表団を率いる機会もそうであるが、その代表団と共に自分が生まれ育った街で試合ができるのは、最初で最期かもしれない。この感慨深い想いを、感謝の想いとして、これから始まる試合へぶつけていこうと誓った。

著者プロフィール
色川冬馬(いろかわ とうま)
2015年2月にイスラマバード(パキスタン)で行われた西アジア野球選手権にイラン野球代表監督として、チームを2位へと導く。同大会後、パキスタン代表監督に就任。2015年9月に台湾で行われた「第27回 BFA アジア選手権」では、監督としてパキスタン代表を率いた。

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