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"世界の野球"日本人指導者の挑戦「香港野球強化総括」

2017年1月27日

文・写真=色川冬馬

 今回の香港代表合宿は、「楊清瓏(Charles Yang英語名)」氏の多大なお力添えにより、貴重な体験を得ることが出来た。楊清瓏氏とは、台湾国内の野球関係者で彼を知らない人はいないと言うくらい有名な方である。現在は、最終日に試合をさせてもらった社会人野球チーム「綺麗珊瑚成棒隊」のGMを務め、台湾野球連盟の台湾代表選手選考委員、そしてアジア野球連盟の技術委員を務めている。
 14歳の頃から台湾代表入りを果たし、選手としてだけではなく、指導者としても台湾代表を長年牽引してきた。1979年、シカゴ・ホワイトソックスが興味を示したが、徴兵義務により幻になった。引退後はテレビのコメンテーターを務めるなど、選手としてだけではない多彩な才能を発揮し、台湾野球界を牽引してきた。

 そんな楊清瓏氏と私の出会いは2015年に行われた第27回アジア選手権だった。私はパキスタン代表監督として、楊清瓏氏はアジア野球連盟の技術委員として会議に参加しており、パキスタン野球の不測の事態を度々救ってくれた。大らかなで気さくな楊清瓏氏は、香港野球協会への理解も深く、選手達があらゆる経験を得られるよう務めてくれた。

 最終日の夜、最後のミーティングにて、私は「これからも新たな香港野球の歴史を作っていこう」と伝え、これまでの私の経験を通して、新しいことへ取り組むために必要な「勇気と覚悟」について話をした。まずは現状を打破するために自分と向き合い、何を、なぜしたいのか会話を繰り返し、覚悟を磨く。覚悟が決まれば、勇気を出して挑戦あるのみである。当然、失敗を繰り返すだろうが、それでも続けるだけの覚悟は、この合宿を通して磨かれたと信じている。

 その後、キャプテン及び香港代表を長年牽引している選手たちから、選手、そして私へ向けたメッセージがあった。皆、口々に「出来る気がする。私も新たな目標ができた。信じて挑戦しよう。」という前向きな言葉が多かった。最終日のミーティング、選手の顔つきは初日とは明らかに違い、私の目には頼もしく映った。これからの課題は山ほどあるが、次にアジアベスト4の一角である中国を倒す可能性があるとすれば、それは香港だと私は夢を見てしまう。

著者プロフィール
色川冬馬(いろかわ とうま)
2015年2月にイスラマバード(パキスタン)で行われた西アジア野球選手権にイラン野球代表監督として、チームを2位へと導く。同大会後、パキスタン代表監督に就任。2015年9月に台湾で行われた「第27回 BFA アジア選手権」では、監督としてパキスタン代表を率いた。

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